カテゴリー「「N.」」の3件の投稿

2010/01/19

“くとぅん”をめぐる冒険

今日は「N」に関する余談。

今日は皆さんに、「N」に登場する“くとぅん”に関する、恐ろしい宇宙的真実をお話ししましょう。

2009年1月に文藝春秋社より出版されたスティーヴン・キングの短篇集「夜がはじまるとき」「N」と言う短篇が収録されている。

その「N」(原題は"N.")と言う作品は、H・P・ラブクラフトがオーガスト・ダーレス等と作り上げた、-正確には一緒に作り上げたわけではないが-、クトゥルフ神話体系の影響を色濃く受けた作品である、と言える。

ところで、そのクトゥルフ(Cthulhu)とは一体何ぞやと言う話だが、クトゥルフとはラブクラフトの作品に登場する邪神の名称で、本来人間には発音できない音を表記している関係か、日本国内では、クトゥルフ、クトゥルー、ク・リトル・リトル、クルウルウと言うように様々な表記で描写されている。

さて、キングの「N」についてだが、同作はクトゥルフ神話的なプロットと、クトゥルフ神話的なキーワードが散りばめられた作品に仕上がっている。

一例を紹介するが、物語の舞台となるアッカーマンズ・フィールドとはおそらくアーカムのことだと思えるし、そのアッカーマンズ・フィールドに流れる川、アンドロスコギン川(なんと実在してます)も語感的にラブクラフト的印象を読者に与えている、とわたしには思えて仕方がない。(もしかしたら、アッカーマンズ・フィールドは、フォレスト・J・アッカーマンの庭的なもの、と言う意味かも知れない)

極めつけは“くとぅん”("Cthun")である。
「N」のどのようなシークエンスで“くとぅん”と言う言葉が登場するかは読者の趣向を削ぐので割愛するが、“くとぅん”は「N」の物語の中で重要な意味を持つ言葉である、と言っても構わないだろう。

ところで、そのあたりについて、わたしの友人が書いた文献に興味深い部分があるので紹介する。

ク・リトル・リトル、クトゥルー、クトゥルフ… そして、くとぅん

いかがだろう。ご理解いただけたであろうか。
非常に興味深く、そして宇宙の深淵に一歩近づいたのではないだろうか。

さて、ここからが今日の本題である。
なぜ本作「N」では、“クトゥルフ”ではなく“くとぅん”なのか、そこんとこを解明していきたいと考えている。

先ず、本作「N」は先ずタイトルがおかしい。皆さんは、いまだかつてアルファベット1文字をタイトルに冠した作品を読んだ事があるだろうか。
このおかしなタイトルは、絶対的に何かを表現しているに違いないのだ!

ところで、本作「N」で言う“N”とは、本作を読み進めて行くと、本作に登場するボンサント医師の患者の仮名だと言う事がわかってくる。

つまり“N”は仮名の“N”だったのだ。

それを前提にして“くとぅん”("Cthun")を考えてみる。

先ず“くとぅん”("Cthun")を“くとぅ+ん”("Cthu+n")に分解する。

すると、なんと言うことだろう、“くとぅ”("Cthu")は、クトゥルフ神話体系を表す接頭詞だったのだ! (当サイト断言)

すなわち、“ん”("n")は、前述のように仮名の"N"であるから、“くとぅん”("Cthun")は、クトゥルフ神話体系の(仮名の)"N"と言う事になるのだ!

つまり、“くとぅん”("Cthun")は、クトゥルフ神話体系に登場するなんらかの存在である、と言う事が出来るのだ。

ところで、"N"は仮名の"N"だ、と言う説については、既に皆さんもご納得いただけていると思うのだが、実は、"N"は仮名の"N"と言う説以上に説得力があるのは、"N"は省略の"N"だ、と言う事である。

と言うのも、前述のように「N」の原題は"N."(Nピリオド)なのだ。
みなさんご存知のように、"."(ピリオド)は省略を表している。
JanuaryやFebruaryをJan.、Feb.と表記するのと同じである。

つまり、"N."(Nピリオド)は何か、と言うと"N"から始まる単語を省略したものだったのだ!

つまり、「N」に登場する患者"N"とは、仮名の"N"ではなく、省略の"N"で、"N"は、"N"からはじまる名前の持ち主だと言えるのだ!
なんだよ、当たり前じゃないか、"N"は、患者のイニシャルに決まっているだろ! と言うのは簡単である。

しかし、“くとぅん”("Cthun") にも"N"がついていることを忘れてはいけない。
つまり、“くとぅん”("Cthun")とは、"Cthu"+"n"からはじまる単語の省略形ということができる。

前述のように、"Cthu"はクトゥルフ神話体系を表す接頭詞なので、"Cthu"+"n"からはじまる単語と言うことは・・・・。

そう、賢明な読者諸氏は既にお気付きかと思うのだが、“くとぅん”("Cthun")とは、"Cthu"+"Nyarlathotep"(ナイアーラトテップ/ナイアルラトホテップ/ニャルラトホテプ)じゃないのか!
いや、そうに違いない。

とすると、患者"N"の名前こそが、"Nyarlathotep"(ナイアルラトホテップ)であり、7つの石の真ん中に居た奴が"N"の名前を知っていたとしても、何らおかしなことではないのである。
何しろ、石の真ん中に居た奴と"N"は、眷属同士なのだから、

そして、医師がなぜ、カルテに"N"と記載したか。

もうおわかりでしょう、医師は"Nyarlathotep"と名乗った患者の名前を発音できなかったのです。そして当然ながら患者の名前の綴りもわからなかったので、仕方なく"N"と記載したのです。

あぁ、なんと恐ろしいことでしょう。

わたしは、この恐るべき真実、宇宙の真実の一片を知ってしまい、正気度ポイントがあと5ポイントになってしまいました。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008/09/20

「N.」スティーヴン・キングインタビュー公開

Kingvideo2_small 先般お伝えしたオリジナル・ビデオ・シリーズ「N.」だが、同ページでスティーヴン・キングのインタビュー映像が公開された。

「N.」は2008年11月に北米で出版される「Just After Sunset」に収録される短篇。

書籍、オーディオブック、ダウンロード販売、そしてDVDバージョンの販売等、夢が広がるかも・・・・。

関心のある方は是非見て欲しい。

PRESENTING STEPHEN KING'S N.

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008/07/29

Stephen King's "N."

2008年11月に北米で刊行される予定のスティーヴン・キングの新しい短編集「Just After Sunset」に収録される短編「N.」がなんと映像作品になって公開されつつある。全25話。

で、現在公開されているのは、予告編と第1話。
今後、毎日まいにち1話ずつ公開されて行く模様。

作品のテイストは、リチャード・リンクレイターの「スキャナー・ダークリー」(2006)を止め絵にしたような印象。

因みに本作「N.」のイラストレイターであるAlex Maleevは、テレビシリーズ「HEROES/ヒーローズ」で、サイラーのアートワークを担当している。

余談だが、サイラーは能力者を殺してその能力者の能力を得ることが出来、アイザックの未来を描く能力を得た訳である。

更に余談だが、アイザックのアートワークはTim Saleが担当している。
個人的には、アイザックの、と言うか、Tim Saleのアートワークに大いなる魅力を感じる。
と言うか欲しい。

ついでにもっと余談だが、「N.」のオープニング・クレジット(タイトル・デザイン)はどう考えてもリドリー・スコットの「エイリアン」(1979)のタイトル・デザインを意識していると思うぞ。
と言うかそっくり。
因みに「エイリアン」のタイトル・デザインは、ソウル・バス。
「シャイニング」ソウル・バス版ポスター ソウル・バスと言えば「シャイニング」(1980)の黄色のイラストのポスターも手がけてますよ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

その他のカテゴリー

「11/22/63」 | 「1408」 | 「1922 星もなく深い闇」 | 「A Face in the Crowd」 | 「A Good Marriage」 | 「American Vampire」 | 「Ayana」 | 「BLAZE」 | 「Blockade Billy」 | 「Doctor Sleep」 | 「Faithful」 | 「FULL DARK, NO STARS」 | 「Ghost Brothers of Darkland County」 | 「Guns」 | 「Herman Wouk is Still Alive」 | 「In the Tall Grass」 | 「Joyland」 | 「Just After Sunset」 | 「Mile 81」 | 「Morality」 | 「Mr. Mercedes」 | 「Mute」 | 「N.」 | 「Premium Harmony」 | 「Road Rage」 | 「THE GUNSLINGER BORN」 | 「THE LONG ROAD HOME」 | 「The Road of Trials」 | 「The Secretary of Dreams」 | 「THE WIND THROUGH THE KEYHOLE」 | 「Throttle」 | 「Under the Dome」 | 「Ur」 | 「いかしたバンドのいる街で」 | 「おばあちゃん」 | 「しなやかな銃弾のバラード」 | 「アトランティスのこころ」 | 「イット」 | 「ウィラ」 | 「エアロバイク」 | 「キャッツ・アイ」 | 「キャリー」 | 「キングダム・ホスピタル」 | 「クリスティーン」 | 「クリープショー」 | 「クージョ」 | 「グリーン・マイル」 | 「コロラド・キッド」 | 「ゴースト」 | 「ゴールデンボーイ」 | 「ゴールデン・イヤーズ」 | 「サン・ドッグ」 | 「ザ・スタンド」 | 「ザ・チャイルド:悪魔の起源」 | 「シャイニング」 | 「ショーシャンクの空に」 | 「シークレット・ウインドウ」 | 「ジェラルドのゲーム」 | 「ジョウント」 | 「ジンジャーブレッド・ガール」 | 「スタンド・バイ・ミー」 | 「スティーブン・キングの悪魔の嵐」 | 「スニーカー」 | 「スライサー」 | 「スリープウォーカーズ」 | 「セル」 | 「タリスマン」 | 「ダーク・ハーフ」 | 「ディスコーディア」 | 「デスペレーション」 | 「デッド・ゾーン」 | 「トウモロコシ畑の子供たち」 | 「トミーノッカーズ」 | 「トム・ゴードンに恋した少女」 | 「トラックス」 | 「ドラゴンの眼」 | 「ドランのキャデラック」 | 「ドリームキャッチャー」 | 「ドロレス・クレイボーン」 | 「ナイトメアズ&ドリームスケープス」 | 「ナイト・フライヤー」 | 「ニードフル・シングス」 | 「ハイスクール・パニック」 | 「バトルランナー」 | 「バーチャル・ウォーズ」 | 「ビッグ・ドライバー」 | 「ビッグ・ドライヴァー」 | 「ファイアスターター」 | 「ブラック・ハウス」 | 「ブルックリンの八月」 | 「ブロス/やつらはときどき帰ってくる」 | 「ヘイヴン」 | 「ヘッド・ダウン」 | 「ペット・セマタリー」 | 「ポプシー」 | 「マングラー」 | 「マンハッタンの奇譚クラブ」 | 「マーティ」 | 「ミザリー」 | 「ミスト」 | 「ミルクマン」 | 「メイプル・ストリートの家」 | 「ライディング・ザ・ブレット」 | 「ランゴリアーズ」 | 「リーシーの物語」 | 「レギュレイターズ」 | 「ローズ・マダー」 | 「ローズ・レッド」 | 「一四〇八号室」 | 「不眠症」 | 「丘の上の屋敷」 | 「争いが終るとき」 | 「人狼の四季」 | 「人間圧搾機」 | 「入り江」 | 「公平な取引」 | 「刑務所のリタ・ヘイワース」 | 「十時の人々」 | 「呪われた町」 | 「回想のビュイック8」 | 「図書館警察」 | 「地下室の悪夢」 | 「地獄のデビル・トラック」 | 「夕暮れをすぎて」 | 「夜がはじまるとき」 | 「小説作法」 | 「幸運の25セント硬貨」 | 「彼らが残したもの」 | 「悪霊の島」 | 「悪魔の嵐」 | 「戦場」 | 「携帯ゾンビ」 | 「暗黒の塔」シリーズ | 「最後の抵抗」 | 「死のロングウォーク」 | 「死の舞踏」 | 「死霊の牙」 | 「死霊伝説」 | 「深夜勤務」 | 「炎の少女チャーリー」 | 「痩せゆく男」 | 「神々のワードプロセッサ」 | 「禁煙挫折者救済有限会社」 | 「秘密の窓、秘密の庭」 | 「第四解剖室」 | 「自宅出産」 | 「芝刈り機の男」 | 「超高層ビルの恐怖」 | 「道路ウィルスは北に向かう」 | 「闇の展覧会 霧」 | 「雨期きたる」 | 「電話はどこから……?」 | 「霧」 | 「骨の袋」 | 「骸骨乗組員」 | 「黙秘」 | 「8つの悪夢」 | お買い物 | はじめに・・・・ | オーウェン・キング | オーディオブック | キャッスルロック | キングが受けた影響 | キングの影響 | キング絶賛 | ゲーム  | コレクション | ジョー・ヒル | スティーヴン・キング | スティーヴン・キング研究序説 | タビサ・キング | トリビア | ポップ・オブ・キング | リチャード・バックマン | レッドソックス | レビュー/アニメ | レビュー/テレビムービー | レビュー/小説 | レビュー/映画 | ロック・ボトム・リメインダーズ | 国内BD | 国内DVD | 国内アニメ | 国内テレビ | 国内ニュース | 国内マンガ | 国内出版物 | 展覧会 | 拾い物 | 映画 | 海外BD | 海外DVD | 海外テレビ | 海外ニュース | 海外出版物 | 舞台 | | 関連書籍