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2012年2月 7日

「火星のプリンセス」出版ラッシュ!?

「新版 火星のプリンセス」創元SF文庫 2012年4月13日に日本公開となる、ウォルト・ディズニー生誕110年記念作品、映画「ジョン・カーター」の原作小説であるエドガー・ライス・バローズの「火星のプリンセス」の翻訳の出版予定が続く。

噂では、映画「ジョン・カーター」のノベライズ版が、――もしかしたらノベライズと原作の2冊セットかも――、2012年3月に出るらしいので、本日のエントリーで紹介する創元SF文庫版と小学館文庫版を含めて、この時期の「火星のプリンセス」は、なんと3種類になるかも知れない。

「新版 火星のプリンセス」
■著者:エドガー・ライス・バローズ
■翻訳:厚木淳
■出版社:東京創元社(創元SF文庫)
■発売日:2012年3月2日
■紹介:南軍騎兵大尉ジョン・カーターはある夜、忽然としてアリゾナから火星に転移する。時まさに火星は乱世戦国、四本腕の獰猛な緑色人や、高度な科学力を持つ地球人そっくりの赤色人が戦争に明け暮れていた。その渦中に飛びこんだ快男子カーターは絶世の美女デジャー・ソリスと結ばれるべく、剣を片手に縦横無尽の大活躍を見せる……。スペースオペラの原点ともいうべき不朽の傑作! 解説=高橋良平(創元SF文庫の紹介文より引用)

「火星のプリンセス」
■著者:エドガー・ライス・バローズ
■翻訳:小笠原豊樹
■出版社:小学館(小学館文庫)
■発売日:2012年3月6日
■紹介:ディズニー映画「ジョン・カーター」原作!
アメリカ南軍の騎兵大尉ジョン・カーターは、アリゾナの砂漠から幽体離脱して火星に降り立った。四本の腕を持つ緑色人、地球人によく似た風貌の赤色人、凶暴な野生動物――その時、火星は戦乱のただ中にあった。緑色人の捕虜になっていた美貌のプリンセス、デジャー・ソリスを助け出すため、超人的な運動能力を武器に、ジョン・カーターの大活躍が始まる。SFの世界に燦然と輝くエドガー・ライス・バローズの名作が、小笠原豊樹の最高の名訳で甦る。

〈火星シリーズ〉第一弾。 ジョン・カーターが主人公の今シリーズは、2「火星の女神イサス」 3「火星の大元帥ジョン・カーター」とつづき、全三冊で完結予定。この三部作が映画ディズニー映画「ジョン・カーター」の原作になります。2以降は続刊予定です。(小学館文庫の紹介文より引用)

いかがだろう。

おそらくだが、厚木淳は2003年に亡くなっているので、創元SF文庫の「新版 火星のプリンセス」は、1999年に出た「合本版・火星シリーズ第1集 火星のプリンセス」「火星のプリンセス」と同じ内容だろうと推測できる。

また、小学館文庫の「火星のプリンセス」は、SFの世界に燦然と輝くエドガー・ライス・バローズの名作が、小笠原豊樹の最高の名訳で甦る。と言う事なので、おそらく1967年に角川文庫から出た「火星のプリンセス」と同じ内容なのではないか、と推測できる。

ところで、冒頭で紹介した画像は、創元SF文庫の「新版 火星のプリンセス」の書影なのだが、ここで気になるのは、表紙画像から考えると、東京創元社は「火星のプリンセス」をハードSFとして売ろうとしているのではないか、と言う事。

しかし、創元SF文庫の「火星のプリンセス」と言えば、武部本一郎の装画である。

それを端的にあらわす厚木淳による興味深いコラムがあるので紹介する。

厚木淳「バロウズ・ファンとは武部ファンのことである」
「武部本一郎の剣と魔法世界」(月刊スターログ 1980年1月号)より

わたしも、「火星シリーズ」にしろ「地底世界シリーズ」にしろ、バローズ作品はほとんど武部本一郎の装画で読んでいるので、これを読むと、東京創元社めーーーーーっ。
となるところだが、大人の事情もいろいろとあるだろうし、映画「ジョン・カーター」っぽい装画なのかも知れないので、不問とする。

とにかく、エドガー・ライス・バローズの「火星のプリンセス」が入手し易くなる事は、めでたいことである。

余談ですが、先日実家の広大なアーカイブ(嘘)を探索して、「火星シリーズ」を発掘してきました。残念ながら4冊しか見つからなかったのですが、折角なので写真で紹介したいと思います。

「火星シリーズ」

どうでしょう。
裏表紙の「火星シリーズ」全11作品の装画が楽しいですよね。


@tkr2000
@honyakmonsky

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