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2012年5月26日

講談社がJ・K・ローリングの新作の独占翻訳権を取得

J・K・ローリング 2012年5月24日に時事ドットコムが伝えるところによると、「ハリー・ポッター」シリーズで知られるJ・K・ローリングの新作小説の翻訳権を講談社が取得した模様。

写真は、Amazon.co.jpの「The Casual Vacancy」の書影かわりに使用されているJ・K・ローリングの写真。

ハリポタ著者の新作発売へ=講談社

記録のため全文を引用する。

講談社は24日、「ハリー・ポッター」シリーズで知られる英国作家、J・K・ローリングさんの新作の独占翻訳権を取得したと発表した。英語版が出る9月以降の発売を目指す。同作は著者初の大人向け本格長編小説。  

原題は「The Casual Vacancy」。英国郊外の町を揺るがす騒動を描くが、詳細は公表されていない。
(2012/05/24-21:39)

「The Casual Vacancy」
著者:J・K・ローリング
出版社:Little Brown and Company
出版予定日:2012年9月27日
翻訳出版社:講談社

講談社のプレスリリース(pdf)

J・K・ローリングが大人向けの小説を書く、と言う話は以前から出ていましたが、講談社から翻訳が出る、と言うのには正直なところちょっと驚きました。

「The Casual Vacancy」は、J・K・ローリング初の大人向けの小説と言うことなので、何と言ってもリスクが大きく、今後のローリングの作家人生を左右する重要な作品になる、と言う事が出来ると思います。

と言うのも、「ハリー・ポッター」シリーズを最後まで読み通したファンは「ハリー・ポッター」シリーズのファンであって、ローリングのファンでは無いような気がします。

また、ファン層も圧倒的に若年層が多いだろうし、青年以上のファンも前述のように「ハリー・ポッター」シリーズのファンに過ぎないような気がします。

これがもし「ハリー・ポッター」シリーズの外伝や、以前何冊か出版されたような「ハリー・ポッター」シリーズの周辺図書であれば、確実に売れるだろうと思いますが、「The Casual Vacancy」は全くの新しいジャンルの、全くの新しいターゲットに対して執筆される小説であり、エージェントや出版社としても取り扱いやマーケティング、プロモーションが難しい小説だと推測できます。

なんにしろ、「The Casual Vacancy」は、J・K・ローリングの作家人生に関わる重要な作品になることは確かだと思います。

まあ今度の作品は、静山社の「ハリー・ポッター」シリーズのように、中小の書店にリスクを負わせる買取制度ではなく再版制度で販売して欲しいものですね。

最後に、講談社のプレスリリースから、J・K・ローリングのコメントを引用します。

私はいま、新しい作品を楽しんで書いています。お蔭さまで「ハリー・ポッター」シリーズは、日本でも目ざましい実績を収めることができました。しかし私の次の本は、これまでとは違う内容になる予定です。このたび私が作家生活の次のステージに一歩を踏み出すにあたり、講談社は素晴らしいプランを考えてくれました。感銘した私は、今度の作品「The Casual Vacancy」の日本語版を喜んで講談社に託すことにいたしました。

@tkr2000
@honyakmonsky

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