「第3回Twitter文学賞」は2月5日投票スタート!
2013年1月18日にTwitter文学賞お知らせブログが伝えるところによると、第3回Twitter文学賞の投票が2013年2月5日にスタートする模様。
【投票の方法】
奥付が2012年1月1日から2012年12月31日の国内の新作小説、海外の初訳小説(文庫落ちや復刊は不可)からもっとも面白いと思った作品を各1作挙げてください。
※文字主体のフィクション 戯曲、詩歌、エッセイ、絵本は対象外です。投票は1人1作まで。純文学、エンターテインメントのジャンルの別は問いません。
著者名『作品名』(出版社)を記した後、半角スペースをあけてから半角で、国内の場合は「#jtb3」、海外の場合は「#wtb3」を記してツイートしてください。
※ハッシュタグをつけても反映されない場合は@tb_awardまでリプライをお願いします。【ツイート例】
津原泰水『11 eleven』(河出書房新社)三浦しをんも「完璧。」と絶賛する傑作短編集。 #jtb3
ジュノ・ディアス『オスカー・ワオの短く凄まじい人生』(新潮社)マジックリアリズムとオタク文化が激突する、新世紀アメリカの青春小説。 #wtb3【投票期間】
2013年2月5日~2月13日【発表】
2013年2月24日(予定) 結果を受けて、石井千湖・大森望・佐々木敦・杉江松恋・豊崎由美による座談会を、当日USTREAM配信する予定です。
Twitter文学賞とは、従来の複数作品への投票方式による文学賞の多くが、比較的無難な作品に賞を与えてしまう事に対するひとつのアンチテーゼとして、書評家:豊崎由美が提唱した文学賞である。
その設立経緯については、次のエントリーが詳しい。
いかがだろう。
わたしも現在の投票方式の文学賞については、長期的な視点、例えば今後10〜20年間またはそれ以上の年月を経ても、それぞれの世代の読者に継続的に愛されているかどうか、と言う観点、また、将来のある時点から振り返った場合、発表当時において革新的でエポックメイキングな作品として、文学史に残っているかどうか、と言う観点、で評価されるような、また評価されるべき作品が受賞するのではなく、たかが数年後には存在すらも忘れ去られてしまうような、一時的な時流に乗った大衆的娯楽作品が賞を受賞するケースが多いように思っていた。
おそらく読書好きの多くの人々は、そのような文学賞を、あまり意味がないものとして、批判的にみていたのではないか、と思えてしまう。
そんな中、上記のTwitter文学賞の果たすであろう意義は大きいのではないだろうか。
関心がある方は是非投票を!
| 固定リンク
「●tkr」カテゴリの記事
- Netflix「クイーンズ・ギャンビット」の原作小説の翻訳は2021年6月発売(2021.06.27)
- ジョー・ヒルのチャリティイベントがすごい(2021.06.26)
- なんとシャーリイ・ジャクスン原作の「ずっとお城で暮らしてる」はWOWOWストレート(2020.11.28)
- リチャード・マシスンの「二万フィートの悪夢」の3度目の映像化作品「三万フィートの戦慄」が独占日本初放送(2020.11.17)
- 「世界の終わりの天文台」を映画化した「ミッドナイト・スカイ」は2020年12月23日よりNetflixで配信開始(2020.10.28)
「文学賞」カテゴリの記事
- 映画「エンダーのゲーム」原作からの変更点は!?(2013.11.06)
- 2013年ノーベル文学賞のオッズは!?(2013.10.05)
- 第44回星雲賞海外部門にスコルジーとバチガルピ!(2013.07.20)
- 第四回翻訳ミステリー大賞決定!(2013.04.15)
- 「ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日」(2013.03.27)
コメント