シーラッハ原作『犯罪「幸運」』DVD発売決定
フェルディナント・フォン・シーラッハの短篇集「犯罪」に収録されている短篇小説「幸運」を基にした『犯罪「幸運」』が2014年1月に国内でDVD化される模様。
『犯罪「幸運」』
監督:ドリス・デリエ
原作:フェルディナント・フォン・シーラッハ 「犯罪」(東京創元社)
出演:アルバ・ロルヴァケル、ヴィンツェンツ・キーファー
発売日:2014年1月10日
発売元:オンリー・ハーツあらすじ:故郷マケドニアの内戦で両親を惨殺され、自身もレイプされたイリーナは、ベルリンに流れ着いて娼婦になった。愛犬と路上生活をするパンク青年カレと知り合い、恋に落ちた二人はイリーナのアパートで暮らし始める。ようやく見つけたかけがいのない幸せ──ところがある日、客が心臓発作で急死、パニックになったイリーナは部屋を飛び出した。帰宅して死体を見つけたカレは、彼女が殺したものを思い込み、死体を隠滅しようとするのだが…。
なお、この「幸運」の原作が収録されている短篇集「犯罪」は、2013年4月から独ZDFでテレビミニシリーズ化されており、独ZDFのオフィシャル・ページで、全6エピソードの予告編を観る事が出来る。
予告編を観ると、証拠が画面にカットインしてきて、くるくる回る、と言うゲーム的で斬新な映像手法が取られていたり、もちろんリンゴがモチーフになっていたり、と興味深い点が多々ある。
VERBRECHEN nach Ferdinand von Schirach
テレビミニシリーズ化されたのは次の6エピソード。
「フェーナー氏」
「タナタ氏の茶碗」
「緑」
「ハリネズミ」
「サマータイム」
「正当防衛」
そして、今回DVD化される「幸運」で、「犯罪」に収録されている全11作品のうち、7作品が映像化されていることになる。
個人的には、シーラッハの短篇は非常に短い作品が多いので、ZDFのテレビミニシリーズの方が視聴者の受けが良いのではないか、と思えてならない。
つづく「罪悪」もテレビミニシリーズ化にぴったりだと思う。
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