カテゴリー「オースン・スコット・カード」の28件の記事

2018年1月31日

キャラメルボックスが「夏への扉」と「無伴奏ソナタ」を2018年に再演する

2018
なんと演劇集団キャラメルボックスがロバート・A・ハインラインの「夏への扉」と、オースン・スコット・カードの「無伴奏ソナタ」の舞台を、それぞれ2018年3月、2018年5月〜月に再演する模様。

演劇集団キャラメルボックス
「夏への扉」
「無伴奏ソナタ」

なお「夏への扉」は初演は2011年でその再演。
また「無伴奏ソナタ」は初演は2012年、2014年に再演され、今回は三回目の公演。

わたし「夏への扉」は2011年3月27日の楽日を《ル テアトル銀座》で観劇している。311の直後である。
ブログにレビューを書いていると思ったがどうやら書いていなかった模様。

また「無伴奏ソナタ」は2012年5月29日に《東京グローブ座》で観劇している。
当時のレビューはこちら

個人的にはキャラメルボックスのSF小説を原作とした舞台は良いものが多い印象を受ける。

関心がある方は是非。

@tkr2000

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2015年4月 7日

新訳版「死者の代弁者」って!

新訳版「死者の代弁者(上)」 なんとオースン・スコット・カードの「死者の代弁者」の新訳が出る模様。

「エンダーのゲーム」の映画化に合わせて新訳が出た際に、夢見たことが現実に!

これは興奮する。

「死者の代弁者(上・下)」
著者:オースン・スコット・カード
訳者:中原尚哉
出版社:早川書房(ハヤカワSF文庫)
発売日:2015年4月8日

上巻紹介:創立70周年記念作品

エンダーによる異星種族バガー皆殺しから3000年後、銀河各地へと植民地を広げていた人類は、ついに第二の知的異星種族と遭遇した。新たに入植したルシタニア星に棲むピギー族が、高い知性を持つことが発見されたのだ。バガーのときと同じ過ちを繰り返さないため、人類は慎重にピギー族と接する。そのころエンダーは、姉ヴァレンタインとともにトロンヘイム星を訪れていたが……ヒューゴー/ネビュラ両賞に輝く続篇登場!

新訳版「死者の代弁者(下)」

下巻紹介:ルシタニア星の異類学者殺害から20年後、死者の代弁を依頼されたエンダーが星の海を越えてついに到着した。だが、彼を待ち望んでいた人間は誰一人いなかった。入植者たちはもちろん、最初の依頼者もエンダーの出発直後に依頼を取り消しており、最近の依頼者は彼の到着が20年後だと思っていたからだ。だがピギー族だけは、彼と窩巣(ハイヴ)女王の来訪を熱烈に歓迎する! 『エンダーのゲーム』のその後の世界を壮大に描いた傑作巨篇

「神様メモ帳」好きの人もこれを機に読むべし。

@tkr2000
@honyakmonsky


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2014年6月29日

キャラメルボックスの舞台「無伴奏ソナタ」が2014年秋に再演

キャラメルボックス「無伴奏ソナタ」
演劇集団キャラメルボックスが2012年に公演した「無伴奏ソナタ」が、2014年9月以降、東京、三重、名古屋、大阪、新潟、岐阜で公演される。

関心がある方は是非。

演劇集団キャラメルボックス「無伴奏ソナタ」

◆東京公演
2014年9月26日(金)〜10月1日(水)
サンシャイン劇場

◆三重公演
2014年10月5日(日)
三重県文化会館中ホール

◆名古屋公演
2014年10月8日(水)〜9日(木)
名鉄ホール

◆大阪公演
2014年10月11日(土)〜13日(月・祝)
森ノ宮ピロティホール

◆新潟公演
2014年10月25日(土)
りゅーとぴあ新潟市民芸術文化会館

◆岐阜公演
2014年10月29日(水)
大垣市スイトピアセンター文化ホール

2012年の公演のレビューはこちら。

舞台「無伴奏ソナタ」 

@tkr2000

@honyakmonsky

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2013年12月30日

「エンダーのゲーム」漫画化決定!?

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ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパンが伝えるところによると、佐藤秀峰が映画「エンダーのゲーム」の導入部分を漫画化し、漫画 on Webで無料配信される模様。

人気漫画家 佐藤秀峰先生による"漫画化"が決定!

再誕プロジェクトに「ブラックジャックによろしく」「海猿」等の人気漫画家 佐藤秀峰先生の参戦が決定しました!映画からインスパイアを受けて、<映画『エンダーのゲーム』の漫画>を執筆します!

佐藤秀峰先生は[漫画on Web]http://mangaonweb.com/)の立ち上げや「ブラックジャックによろしく」の二次利用フリー化など漫画界の常識を覆すチャレンジを行うなど、人気漫画家にして、漫画家の枠に囚われない活躍を続けています。

今回、漫画化されるのは<映画の導入部分>で、映画公開に先駆けて2014年1月11日(土)から[漫画 on Web]で無料配信が開始予定です。

【佐藤秀峰先生 コメント】

「今はTVも漫画もアニメも映画も観ない僕ですが、実は高校生の頃「エンダーのゲーム」の続編小説だけは読んでいたんです(笑)。今回原作も読んで「エンダーのゲーム」がクリエイターに影響を与えたのは凄くわかりますね。ちょっとイジりたくなる感じがするんです。影響を受けてても“パクリ”って言われちゃうから、中々言葉にしにくいですけどね(苦笑)。映画『エンダーのゲーム』は映像も音も迫力があって面白いのはもちろんですが、僕はストーリーも魅力的でした。主人公の成長物語で手抜き無く描かれてます。僕は普通の人が努力して立派になるのが好きなので、エンダーには「凄いんだから悩まずに頑張りなさいよ!」とも思っちゃいますが(笑)。海保や医者でなく初めて“宇宙”が題材で、いつも通り楽に描けばいいのですが、ついついペンに力が入って一生懸命描いてるので、楽しみにしていて下さい。」

先日紹介したラジオドラマ化にしろ、導入部分の漫画化にしろ、今回の映画「エンダーのゲーム」のプロモーションには、なりふり構わない何かが見え隠れしますが、いろいろな企画がどんどん立ち上がってきているのは、いろいろと興味深いですね。

とにかく、映画「エンダーのゲーム」は、きちんとプロモーションをして、きちんとヒットさせて欲しいと思うところです。

@tkr2000
@honyakmonsky

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2013年12月29日

「エンダーのゲーム」ラジオドラマ化決定!

ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパンが伝えるところによると「エンダーのゲーム」のラジオドラマ化が決定した模様。

ラジオドラマ化が決定!映画の吹替版声優陣がそのまま参加!

映画『エンダーのゲーム』のラジオドラマ化が決定しました!2014年1月6日(月)からニッポン放送で計9回オンエアされるこのラジオドラマは、映画の吹替版同様に、声優の逢坂良太さん、佐藤聡美さん、白石涼子さん、沢城みゆきさん、桑島法子さんが参加する豪華なプロジェクトとなりました!

脚本は「エウレカセブンAO」「仮面ライダーウィザード」「鋼の錬金術師」などで脚本を務める會川昇さんが手がけ、映画とも原作とも違う新しい『エンダーのゲーム』が誕生します。内容は日本のアニメへのリスペクトを込めたトリビュート企画にもなっており、さらに最終回の1月17日(金)には「オールナイトニッポン Gold」で逢坂良太さん、佐藤聡美さん、白石涼子さんが生出演する『エンダーのゲーム』特番が放送されます。全放送をお聴き逃しなく!

【ラジオドラマ詳細】
■タイトル:『エンダーのゲーム』ラジオドラマ 
オースン・スコット・カード原作 ディズニー映画より
■脚本:會川昇
■キャスト: エンダー/アンドルー・ウィッギン:逢坂良太  ペトラ・アーカニアン:佐藤聡美 ヴァレンタイン・ウィッギン:白石涼子 ビーン:沢城みゆき アーライ:桑島法子
■放送日:1/6(月)~1/9(木)、1/13(月)~1/17(金) ※1/17(金)は<オールナイトニッポンGold>で『エンダーのゲーム』特番
■放送時間:1/6~1/9、1/13~1/16は 23:54~23:59、1/17は 22:00~23:30 ※特番生放送内でオンエア
■放送局:全国18局ネット ニッポン放送/STVラジオ/青森放送/IBC岩手放送(金曜日のみ23:00-23:30)山形放送/茨城放送/信越放送/山梨放送/北陸放送/ 福井放送/東海ラジオ放送/朝日放送/ 和歌山放送/山口放送/九州朝日放送/長崎放送/大分放送/宮崎放送

これは驚きですね。

今どきラジオドラマと言うのも凄い決断だと思いますし、映画とも原作とも違う新しい「エンダーのゲーム」と言うのも凄いですね。

余談ですが、わたしがルシアン・ネイハムの「シャドー81」を読むきっかけになったのは1980年代に盛んに放送されていたラジオドラマ。

当時入院していたわたしは病院のベッドで野沢那智主演のラジオドラマ「シャドー81」の後編を聞き、退院後「シャドー81」を買うことになります。

現在は「シャドー81」はハヤカワ文庫NVから出ていますが、当時は新潮文庫から出ていました。

今回の「エンダーのゲーム」のラジオドラマ化もどこかの誰かの何かのきっかけになれば良いなと思っています。

@tkr2000
@honyakmonsky


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2013年11月 6日

映画「エンダーのゲーム」原作からの変更点は!?

「エンダーのゲーム」を演出中のギャヴィン・フッド(左)とエイサ・バターフィールド(右)
「エンダーのゲーム」を演出中のギャヴィン・フッド(左)とエイサ・バターフィールド(右)。

2013年10月31日および11月1日 HERO COMPLEXの映画「エンダーのゲーム」に関する記事が興味深い。

‘Ender’s Game’ director Gavin Hood on why he changed Ender’s age

‘Ender’s Game’ director talks sequel, Orson Scott Card controversy

記事の概要は次の項目について語っている。

・小説「エンダーのゲーム」の背景
・オースン・スコット・カードの同性愛者への姿勢とギャヴィン・フッドの対応
・映画「エンダーのゲーム」続編の可能性
・原作からの改変点

原作からの改変点については、いくつか紹介されていますが、ネタバレになってしまうのでここでは細かく書くつもりはないのですが、個人的には映画「エンダーのゲーム」に期待していた部分が、すっかり抜け落ちてしまっているような印象を受けました。

これは非常に残念です。
特に、アンシブルならぬインターネットが発展した現代社会を考えた場合、非常に残念な印象を受けました。

あとは続編の可能性ですが、ギャヴィン・フッドは、「エンダーのゲーム」の直接の続編にあたる「死者の代弁者」ではなく、現在カードが執筆していると言われている「Fleet School」に関心を持っている模様。

まあ、ビジネスとして考えた場合「死者の代弁者」は結構きついと思いますよね。
個人的には大好きな作品なんですが。

カードは「エンダーのゲーム」「死者の代弁者」「ゼノサイド」の三部作の後、外伝的な作品「エンダーズ・シャドウ」「エンダーの子どもたち」「シャドウ・オブ・ヘゲモン」「シャドウ・パペッツ」とか書いてますが、個人的には三部作の方を拡げて欲しいと思います。

「エンダーズ・シャドウ」とかも良いのですが、なんか金儲けのため、みたいな印象を個人的には受けています。

@tkr2000
@honyakmonsky

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2013年11月 2日

エンダーと碇シンジは似ている!?

2013年10月29日にアニメ!アニメ!が伝えるところによると、映画「エンダーのゲーム」でエンダー役をつとめるエイサ・バターフィールドはアニメーション作品「新世紀エヴァンゲリオン」の大ファンで、エンダーと碇シンジの共通点について語った模様。

「エンダーのゲーム」主演エイサ・バターフィールドはエヴァの大ファン “エンダーと碇シンジは似ている”

世界のSF小説の傑作とされる『エンダーのゲーム』が2013年に実写映画化、11月1日にいよいよ全米公開となる。その公開を前にして、10月28日にロサンゼルスのチャイニーズシアーターでプレミア上映が行われた。

会場には本作の主人公・エンダーを演じるエイサ・バターフィールド、そして「スター・ウォーズ」シリーズや「インディ・ジョーンズ」シリーズでお馴染みのハリソン・フォードが姿を見せ、大きな歓声を受けた。ハリソン・フォードは本作でエイサを導く司令官ハイラム・グラフを演じる。

さらにエンダーと共に戦う射撃の天才少女ペトラを演じるヘイリー・スタインフェルド、エンダーの姉バレンタインのアビゲイル・ブレスリンらが、会場を華やいだ雰囲気としていた。

また、本作の原作者であるオースン・スコット・カードが姿を見せたのは、SFファンを喜ばせるに違いない。前人未到の2年連続ネビュラ賞とヒューゴー賞のダブル受賞をしたSF界の巨人である。

ギャヴィン・フッド監督は、本作について日本のアニメファンに向けたメッセージを語っている。本作は「ヴィジュアル・エフェクトによる素晴らしい映像が生み出されたこと」「とても強いキャラクター性を持った物語だということ」と2つの特徴があるという。

そのうえで、「コンプレックスを抱えたエンダーという少年が、ただ出来の良い子供だというだけではなく、とても難しい環境に自分を置くことになる。そして彼はとても慈しみ深い性格であるとともにとても暴力的な一面も持っている。その二面性の中でうまくバランスを探そうとしているんです。素晴らしい映像体験と、キャラクター性に富んだ物語を楽しんでもらえるはずです。日本のアニメファンもその他の人たちもみんな楽しんでもらえる作品です」と、見どころを紹介した。

叔父さんが日本に住んでいるエイサ・バターフィールドにとっても、日本のアニメは特別な存在のようだ。一番好きなマンガとして「エヴァンゲリオン」を挙げるほどだ。

また、エンダーと碇シンジの共通点について訊かれると、「彼らは一般世界から離されて、未知なる敵と戦うところ。シンジはエヴァを操縦しなければならないけど、エンダーの場合はそれがシミュレーション・ルームに置き換えられる。2人とも新しい体験をしていく人物だ」と答えた。作品に対する理解ぶりが窺われた。

ハリソン・フォードも、原作が日本のアニメに影響を与えていることについて、「素晴らしいね。この原作は20年前にいろいろなことを予言したともいえる作品だ。インターネットや戦争を当時から予言した、とても興味深い本です。」と語った。

また、日本のファンには「ヴィジュアルが素晴らしくリアルだ。とてもエキサイティングな映画だよ。それにとても感情に訴える映画だ。」とメッセージを贈った。

『エンダーのゲーム』は、日本では2014年1月18日に全国公開する。最先端の映像での実写化は、すでに関心を集めている。12月29日、30日、31日は、本作を持ってディズニーがコミックマーケットに初参戦することが、大きな話題だ。

『エンダーのゲーム』
2014年1月18日(土)全国公開
配給: ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン
《animeanime》

個人的には、エイサ・バターフィールドが語っていることは、何にでも当てはまることで、例えば「機動戦士ガンダム」のアムロ・レイと「エンダーのゲーム」のエンダーが似ていると言っても全く問題がない。

基本的に「新世紀エヴァンゲリオン」(テレビシリーズの表記)において碇シンジがなぜ《サード・チルドレン》なのかと言う点については、以前から「エンダーのゲーム」において、皆殺しのエンダーことアンドルー・ウィッギンが《サード》であることがその理由だと考えている。

そう考えた場合、「エンダーのゲーム」「新世紀エヴァンゲリオン」の間には多くの相似点を挙げることができるだろう。

つまり、わたしは「新世紀エヴァンゲリオン」「エンダーのゲーム」の影響下にある作品だと考えているのだ。

似ているのは当然だよね、と。

@tkr2000
@honyakmonsky

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2013年10月27日

新訳版「エンダーのゲーム」の表紙装画は3種類展開なの!?

以前のエントリー『「エンダーのゲーム」新訳復刊版は2013年11月リリース』でお伝えした2013年11月8日にハヤカワSF文庫から新訳版が刊行される「エンダーのゲーム」だが、どうやら表紙の装画は3種類で展開される模様。

その3種類とは、秋赤音のイラスト版、映画タイアップ版、通常版の3種類。

とは言っても、実際のところは、通常版に文庫サイズの幅広帯が巻かれた状態で店頭に並ぶ模様。

左から新訳版「エンダーのゲーム(上)」秋赤音のイラスト版、映画タイアップ版、通常版
左から新訳版「エンダーのゲーム(上)」秋赤音のイラスト版幅広帯、映画タイアップ版幅広帯、通常版。

これはこれはこれは、わたしは一体どれを買えば良いのでしょうか。
映画タイアップ版はちょっと微妙ですよね。

新訳版「エンダーのゲーム」
■著者:オースン・スコット・カード
■翻訳:
田中一江
■出版:早川書房(ハヤカワ文庫SF)

旧訳版「エンダーのゲーム」
■著者:オースン・スコット・カード
■翻訳:野口幸夫
■出版:早川書房(ハヤカワ文庫SF)

@tkr2000
@honyakmonsky

因みにわたしが持っている旧訳版「エンダーのゲーム」と現行の旧訳版はこんな感じ。

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左から、わたしが所有している「エンダーのゲーム」実物写真と、現行の「エンダーのゲーム」

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2013年9月 7日

「エンダーのゲーム」新訳復刊版は2013年11月リリース

2014年1月公開予定の映画「エンダーのゲーム」をにらんでか、2013年11月上旬に新訳復刊版「エンダーのゲーム」が出版される模様。

エンダー・ウィッギン/「エンダーのゲーム」リーフレットより これについては、2013年8月に開催された《コミックマーケット84》において、イラストレイター秋赤音の手による「エンダーのゲーム」に登場するエンダー・ウィッギンらのイメージイラストを巨大タペストリーに仕立てたものが展示されていたのは知ってはいたのだが、今回たまたま書店で秋赤音のイラストが目を惹く「エンダーのゲーム」のリーフレットが配布されていた。

そのリーフレットによると「エンダーのゲーム」は、2008年に絶版となり、2013年に新訳復刊版「エンダーのゲーム」が出版される模様である。

なお、このリーフレットには出版社が明記されていないが、おそらくは早川書房からの出版だと思われる。

「エンダーのゲーム(新訳復刊版)」
著者:オースン・スコット・カード
訳者:田中一江

「エンダーのゲーム」のリーフレットの新訳復刊版に関する部分を引用する。

【伝説の復活】新訳復活版は '13年11月上旬リリース

現在、絶版で入手不可能な日本語版小説。伝説が波及するにつれ、渇望する声も大きくなる中、ついに映画化に合わせた復刊が決定した。3作目の「ゼノサイド」以後、シリーズ全ての翻訳を務めている田中一江が全ページを見直し、21世紀版としてリリースされる。活字サイズも大きく読みやすくなるとのこと。未読の人はここからバトルスクールへ入隊しよう!

ヴァレンタイン・ウィッギン/「エンダーのゲーム」リーフレットより このリーフレットを読むと、《田中一江が全ページを見直し、21世紀版として》と言う部分がなんとも解せない。

もしかしたら、田中一江は翻訳ではなく、翻訳の監修なのかも知れない。

因みに、現行の、つまり絶版状態の「エンダーのゲーム」(ハヤカワSF文庫)の翻訳は野口幸夫。

またこのリーフレットには新訳復刊版「エンダーのゲーム」の出版社が明記されていないが、早川書房の「SFマガジン」の編集長である清水直樹のコメントや、早川書房での仕事が多い声優の池澤春菜のコメントが入っているところからも、新訳復刊版「エンダーのゲーム」は早川書房からの出版ではないのかな、と推測できる。リーフレットへの写真提供として早川書房がクレジットされている。

ペトラ・アーカニアン/「エンダーのゲーム」リーフレットより 秋赤音の「エンダーのゲーム」のイメージイラストは、どうやらエンダー・ウィッギン、ヴァレンタイン・ウィッギン、ペトラ・アーカニアンの3名。

添えられているコピーは次の通り。

「僕はいらない子なんだ」エンダー・ウィッギン

「私たちは、ただの子供じゃないのよ」ヴァレンタイン・ウィッギン

「私は射撃の名手よ。そして、あなたはそれを学ぶの」ペトラ・アーカニアン

これがもし新訳復刊版「エンダーのゲーム」からの引用だとしたらちょっとイメージが異なるような印象を受ける。

「エンダーのゲーム」リーフレットより

ともかく、新訳復刊版「エンダーのゲーム」の出版を素直に喜びたい。

@tkr2000
@honyakmonsky

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2013年8月28日

「機械男」を読み解くためのメモ その2

2013年7月27日に開催された《第7回ネタバレ円卓会議》に参加した。
課題書はマックス・バリーの「機械男」だったので、ネタバレ円卓会議向けに色々考えたことを紹介します。今日はその第2回目。

第1回目はこちら。
『「機械男」を読み解くためのメモ その1』 2013/08/04

「機械男」

「機械男」
著者:マックス・バリー
訳者:鈴木恵
出版社:文藝春秋

概要:機械を愛するあまり自分を機械化した理系オタク技術者を軍事企業が狙う。初めてできた彼女を守るため、機械男は死地へ赴く!

編集者コメント:映画「ブラック・スワン」のダーレン・アロノフスキーによる映画化が決定しているのが、この「機械男」。雑誌「ワイアード」が絶賛を送る、あまりに21世紀的な理系サスペンスの傑作です。題名どおり自分の身体を機械化してゆく青年エンジニアが主人公。いわば「ロボコップ」ならぬ「ロボオタク」、生まれてはじめてできた彼女を軍事産業の陰謀から守るため、彼は機械の身体を駆使して死地へ飛び込んでゆきます。皮肉な現代批判に切ない恋愛を載せてサスペンスフルに突き進む快作です。(SN) (文藝春秋の「機械男」紹介ページより引用)

◆ローラ・シャンクス(Lola Shanks)について

人生に大切な事の多くを映画で学んでいるわたしは、ローラの名前を聞いて思い出す映画があった。

それは黒澤明の「天国と地獄」(1963)である。

冒頭、製靴会社の常務権藤金吾の自宅に重役連中が集まっていた。
社長のやり方はもう時代に合わない、と言う重役連中が持ってきた女性靴の見本は社長や権藤がすすめる上質なものではなく、すぐに壊れてしまう品質だった。
彼らは、手縫の上質で、何度も直しながら何十年も使える靴の時代は終わり、大量生産の安物の時代が来ていると考えているのだ。

その話を聞いて激昂した権藤は見本の靴を手でバラバラにしてしまう。

その際に、靴の背骨にあたるシャンクがボール紙で出来ている、と言う描写がある訳です。

Shankにはいろいろな意味があるので、関心がある方は調べてみて下さい。

そんな訳で、義肢装具士ローラ・シャンクスの名前は興味深い訳です。

◆章立て(Chapter)について

「機械男」の章立ては、1、2、3、4・・・・12、13、0となっている。

驚いたことに《ネタバレ円卓会議》に参加した多くの人がこの構成に気付いていなかった。

13章のラスト。
非常に感動的なシーンがあるのだが、これは言わば「天空の城ラピュタ」(1986)の滅びの言葉のシークエンスにも匹敵するシーンだと思う。

そして0章。

ここで描かれているのは、《死と再生》のメタファーであり、フリードリヒ・ニーチェの言うところによる《超人の誕生》である。

「ロボコップ」より、保安部長のジョーンズ(ロニー・コックス)とED-209 そもそも《美脚》のビジュアル・イメージは「ロボコップ」(1987)に登場するED-209(写真はオムニ社の保安部長ジョーンズとED-209)に似ているし、第0章で描かれているのは、「ロボコップ」の誕生シークエンスに酷似している。

しかしながら、物語は「ロボコップ」と言うよりは、アーサー・C・クラークの「2001年宇宙の旅」における《スターチャイルド》の誕生のメタファーであり、イメージとして近いのはオースン・スコット・カードの「エンダーのゲーム」シリーズに登場するジェインの誕生のような印象も受ける。

または、スティーヴン・キング原作の「バーチャル・ウォーズ」(1992)のラストシーン、あの素晴しいラストシーンのような印象をも受ける。

マックス・バリーは1973年生まれだと言う事を考えると、「機会男」はマックス・バリーが多感な時代を過ごした1980〜1990年代の様々な作品の影響が見え隠れしている。

そして、「機会男」のラストはなぜ第0章だったのか。

まあ解釈としてはいろいろと考えられるのだが、わたしは新たな物語の始まりを表していると考えている。

◆なぜ6年後なのか

第0章で描かれているのは、第13章のラストの6年後である。

なぜ6年後なのか。

どう考えても6年後、6と言う数字に何らかの意味があるに決まっている。

p191にこんなセリフがある。

「子供のころ木から落っこちたことがあってさ」ぼくは言った。「脚を切っちゃったんで、縫ってもらったんだ。跡が残った。小さな白い筋が。いまそれがなくなってみると、ちょっぴり寂しいよ。過去との肉体的なつながりだったから。大したものじゃないけど。それでもさ。思いもしない形でつながりを断たれちゃったわけだから。ぼくの体には時間が記憶されている。歴史が埋め込まれているんだ」ジェイソンは何も言わない。「もちろん、人間の組織は七年ごとにすっかり新しくなってしまう。その傷が当時と同じ分子でできていたとは考えにくい。きみは人を七年前のそいつと同一の存在だと見なすことが、本当に適切だと思うか? だって肉体的には別物なんだぞ。元のそいつとつながってはいても、各部はみんな入れ替わってるんだからな。改修した家みたいにさ。なんだか、七年経てば自分がしたことに責任を取らなくてもいいように思えてきたな。別の肉体がしでかした犯罪で、なぜ刑務所にはいらなきゃならないんだ? 結婚の誓いを述べたときと同じ分子をひとつも持たなくなった夫婦に、あくまで夫婦でいることを求めるべきか? ぼくはそうは思わないな。そんな単純な話じゃないのはわかるけど、それがぼくの意見だね」

そう、7年経ってしまったら、人間の組織の分子は全て入れ替わってしまうのだ。

と言う事は、もしかしたら、それが6年後だったら。
もしかしたら、まだ。

そう考えざるを得ない。

そして、「機会男」のラストを読んだ後、冒頭の一節に戻って欲しい。

 子供のころぼくは列車になりたかった。それがおかしなことだとは気づいていなかった・・・・ほかの子たちは列車になるのではなく、列車で遊ぶのだとは。(中略)ぼくにはそれが不思議でならなかった。ぼくが好きなのは自分の体を二百トンの驀進する鋼鉄に見立てること。自分はピストンやバルブやシリンダーなのだと空想することだった。
「それロボットだよ」と仲良しのジェレミーに言われた。「おまえロボットごっこがしたいんだよ」と。そんなふうに考えたことはなかった。ロボットと言うのは目が四角くて、動きがぎくしゃくしていて、たいてい地球を滅ぼそうとする。ひとつのことをきちんと行うのではなく、あらゆることをがさつに行なう。なんでも屋なのだ。ぼくはロボットのファンではなかった。ロボットはだめな機械だ。

さて、こんな回想をしているのは一体誰なんだろうか。
もちろんチャールズ・ニューマンその人なんだが、いつの時点のニューマンなのか。

第13章までのニューマンなのか、それとも第0章のニューマンなのか。

本当にこの「機械男」と言う物語は恐ろしい構造を持っているよね。

今日はここまで。

@tkr2000
@honyakmonsky

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