カテゴリー「文学賞」の32件の記事

2013年11月 6日

映画「エンダーのゲーム」原作からの変更点は!?

「エンダーのゲーム」を演出中のギャヴィン・フッド(左)とエイサ・バターフィールド(右)
「エンダーのゲーム」を演出中のギャヴィン・フッド(左)とエイサ・バターフィールド(右)。

2013年10月31日および11月1日 HERO COMPLEXの映画「エンダーのゲーム」に関する記事が興味深い。

‘Ender’s Game’ director Gavin Hood on why he changed Ender’s age

‘Ender’s Game’ director talks sequel, Orson Scott Card controversy

記事の概要は次の項目について語っている。

・小説「エンダーのゲーム」の背景
・オースン・スコット・カードの同性愛者への姿勢とギャヴィン・フッドの対応
・映画「エンダーのゲーム」続編の可能性
・原作からの改変点

原作からの改変点については、いくつか紹介されていますが、ネタバレになってしまうのでここでは細かく書くつもりはないのですが、個人的には映画「エンダーのゲーム」に期待していた部分が、すっかり抜け落ちてしまっているような印象を受けました。

これは非常に残念です。
特に、アンシブルならぬインターネットが発展した現代社会を考えた場合、非常に残念な印象を受けました。

あとは続編の可能性ですが、ギャヴィン・フッドは、「エンダーのゲーム」の直接の続編にあたる「死者の代弁者」ではなく、現在カードが執筆していると言われている「Fleet School」に関心を持っている模様。

まあ、ビジネスとして考えた場合「死者の代弁者」は結構きついと思いますよね。
個人的には大好きな作品なんですが。

カードは「エンダーのゲーム」「死者の代弁者」「ゼノサイド」の三部作の後、外伝的な作品「エンダーズ・シャドウ」「エンダーの子どもたち」「シャドウ・オブ・ヘゲモン」「シャドウ・パペッツ」とか書いてますが、個人的には三部作の方を拡げて欲しいと思います。

「エンダーズ・シャドウ」とかも良いのですが、なんか金儲けのため、みたいな印象を個人的には受けています。

@tkr2000
@honyakmonsky

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2013年10月 5日

2013年ノーベル文学賞のオッズは!?

2013年ノーペル文学賞オッズ
2013年10月10日に発表されるとみられている2013年ノーペル文学賞について、英ブックメーカーLadbrokesの予想では、依然として村上春樹が首位を独走している。

2013 Nobel Prize in Literature

気になる予想順位とオッズは次の通り。

1位 3/1 村上春樹
2位 6/1 ジョイス・キャロル・オーツ
3位 7/1 ナーダシュ・ペーテル

因みに、3/1とはオッズで言うと、4倍ということです。

気になるところでは、7位に10/1でトマス・ピンチョンが、10位に16/1でフィリップ・ロスが、16位には40/1でなんとコーマック・マッカーシーが入っていますね。

@tkr2000
@honyakmonsky

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2013年7月20日

第44回星雲賞海外部門にスコルジーとバチガルピ!

第52回日本SF大会 こいこん 2013年7月20日 広島県広島市で開催されている《第52回日本SF大会 こいこん》において第44回星雲賞が発表され、海外長編部門(小説)はジョン・スコルジーの「アンドロイドの夢の羊」が、海外短編部門はパオロ・バチガルピの「ポケットの中の法(ダルマ)」が受賞した。

第52回日本SF大会 こいこん
第44回星雲賞

第44回星雲賞受賞作

■日本長編部門(小説)
「屍者の帝国」
著者:円城塔、伊藤計劃

■日本短編部門(小説)
「いま集合的無意識を、」 (「いま集合的無意識を、」に収録)
著者:神林長平

■海外長編部門(小説)
「アンドロイドの夢の羊」
著者:ジョン・スコルジー
訳者:内田昌之

■海外短編部門(小説)
「ポケットの中の法(ダルマ)」 (「第六ポンプ」に収録)
著者:パオロ・バチガルピ
訳者:金子浩

■メディア部門
「モーレツ宇宙海賊(パイレーツ)」
監督:佐藤竜雄
制作:株式会社サテライト
製作:モーレツ宇宙海賊製作委員会
原作:笹本祐一

■コミック部門
「星を継ぐもの」
著者:星野之宣
原作:ジェイムズ・P・ホーガン「星を継ぐもの」シリーズ

■アート部門
鶴田謙二

■ノンフィクション部門
情報処理2012年05月号別刷「《特集》CGMの現在と未来: 初音ミク,ニコニコ動画,ピアプロの切り拓いた世界」
ゲストエディタ: 後藤真孝(産業技術総合研究所)

■自由部門
iPS細胞
受賞対象者:京都大学iPS細胞研究所

因みに、バチガルピはゲストとしてたまたま《こいこん》に参加しており、「Windup mapper 対談パオロ・バチガルピvs藤井太洋」とサイン会を行った模様。

この対談のタイトルの Windup はバチガルピの「ねじまき少女("Windup Girl")」から、mapperは藤井太洋のGene Mapperからきてますね。

パオロ・バチガルピ ちょっと気になったのですが、海外の作家が星雲賞を直接受賞するのって、もしかして珍しい事じゃないでしょうか。

ところで、ツイッター上でお付き合いがある人たちも何人かが《こいこん》に参加されていますが、ツイッター上でときどきお世話になっている、uchi/うっち( ‏@uis4uchi )さんも《こいこん》に参加し、見事バチガルピのサインをゲットしたようです。

しかも「第六ポンプ」に!

これは正直羨ましいでございます。

パオロ・バチガルピのサイン入り「第六ポンプ」

と言うのも、パオロ・バチガルピは現在、SFの最先端を突っ走っている、というか現代のSF界を牽引している作家のひとりですから。

こんなことなら、事前にお願いしておく作戦でしたかね。ちょっと残念です。

@tkr2000
@honyakmonsky

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2013年4月15日

第四回翻訳ミステリー大賞決定!

2013年4月13日に東京都文京区《鳳明館森川別館》で開催された『第四回翻訳ミステリー大賞授賞式&コンベンション』で、《第四回翻訳ミステリー大賞》が決定した。

第四回翻訳ミステリー大賞決定!

受賞作は、スコット・トゥローの「無罪 INNOCENT」

「無罪 INNOCENT」
著者:スコット・トゥロー
訳者:二宮磬
出版社:文藝春秋

内容紹介:かつて検事補殺しの裁判で無罪を勝ち取り、今や判事の座に昇りつめたラスティ・サビッチ。
彼の妻バーバラが変死した、遺体の発見から通報までに空白の一日があったことに疑惑を抱いた検事局の調べで、サビッチに愛人がいたという事実が浮かび上がった。
次々に状況証拠が積みあがる中、かつてサビッチの裁判で屈辱的な敗北を喫した地方検事トミー・モルトは、ついにサビッチを妻殺しで訴追することを決意した。
そして因縁の法廷が幕を開ける。サビッチは妻を殺したのか、遺体発見後の空白の時間は何を意味するのか、彼は何を隠しているのか? 嘘と真実と駆け引きが白熱する。
そして衝撃の真実はすべてが終わったあとに明かされる。それはあまりに悲しく痛ましく、人間の愛と憎悪を描き出す―歴史的名作『推定無罪』続編の名に恥じぬ重厚なる傑作。

ところで、《翻訳ミステリー大賞》とは何ぞや、と言う話なのだが、同賞は《翻訳ミステリー大賞シンジケート》が主催する、翻訳文学を対象にした文学賞で、翻訳家の投票により受賞作が決定する。

2009年度に設立された同賞は、2012年度に第四回を迎え、2013年4月に授賞式が開催された。

《第四回翻訳ミステリー大賞》は、第一次投票作品83作品(投票者52名)から、2012年12月開催の予選委員会によって、最終候補作6作品を選出し、今回の第二次投票(投票数60票)により決定、発表された。

有効投票数60票の内訳は次の通り。

   

『無罪 INNOCENT』:16票
『毒の目覚め』:11票    
『解錠師』:11票    
『深い疵』:10票    
『罪悪』:7票    
『湿地』:5票

第四回翻訳ミステリー大賞受賞作「無罪 INNOCENT」の翻訳家:二宮磬氏

第四回翻訳ミステリー大賞を受賞した「無罪 INNOCENT」の翻訳家:二宮磬氏。

余談ですが、わたしは例によって『第四回翻訳ミステリー大賞授賞式&コンベンション』に参加しまして、いろいろなイベントに参加しました。

その辺のお話は後日。

@tkr2000
@honyakmonsky


関連エントリー
『第四回翻訳ミステリー大賞一次投票結果全公開!』 2013/01/04
『第四回翻訳ミステリー大賞最終候補作決定!』 2012/12/22
『第三回翻訳ミステリー大賞決定!』 2012/04/15
『「第三回翻訳ミステリー大賞授賞式&コンベンション」のお知らせ』 2012/03/12
『第三回 翻訳ミステリー大賞候補作/「二流小説家」』 2012/02/21
『第三回 翻訳ミステリー大賞候補作/「犯罪」』
2012/02/19
『第三回 翻訳ミステリー大賞候補作/「夜の真義を」』
2012/02/16
『第三回 翻訳ミステリー大賞候補作/「忘れられた花園」』
2012/02/15
『さあ、今のうちに【 第三回翻訳ミステリー大賞】の候補作を読もう!』
2012/02/12

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2013年3月27日

「ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日」

「ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日」 2013年3月20日 ユナイテッド・シネマとしまえんで「ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日」を観た。

「ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日」は、英国ブッカー賞を受賞したヤン・マーテルの「パイの物語」を原作にアン・リーが映画化した作品。

「ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日」
監督:アン・リー
脚本:デヴィッド・マギー
原作:ヤン・マーテル 「パイの物語」(竹書房刊)
出演:スラージ・シャルマ(パイ・パテル/青年)、イルファン・カーン(パイ・パテル/壮年)、アディル・フセイン(サントッシュ・パテル/パイの父)タブー(ジータ・パテル/パイの母)、レイフ・スポール(カナダ人ライター)

実はわたし「ライフ・オブ・パイ」を見逃しかけていました。
と言うのも、なんとなく観る気がしなかったのです。

それは「ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日のタイトルや予告編を見る限り、映画の尺の大半を漂流後の物語が占めていると思っていたから。

クジラが出たり、トビウオが出たり、雨が降ったり、凪ったり、漂流シーンは予告編で散々見せられていたし、個人的には漂流後よりは、漂流前のパイの少年時代を見たいと思っていたからです。

と言うのも、原作であるヤン・マーテルの「パイの物語」は、漂流するまで結構時間がかかるのですが、その漂流前のページで語られるエピソードが大変興味深いのです。

そしてそんな「ライフ・オブ・パイ」を観るきっかけとなったのは、友人宅のホームシアターでいろんな作品を観た後の飲み会でした。

「なんでおまえが観ていないのよ」
その人にとっては、
「ライフ・オブ・パイ」はわたしが観るべき作品だと思えたのでしょう。わたしは心を入替えました。

で、東京都内ほぼラストチャンス、3月20日(祝)の9:20の回の「ライフ・オブ・パイ」を観るべくユナイテッド・シネマとしまえんに向かった。

ユナイテッド・シネマとしまえんに行った事がある方はご存知だと思うのですが、豊島園駅を降りてすぐ右側にユナイテッド・シネマとしまえんのエントランスがあり、チケット売り場まではエントランスから結構距離があるのですが、なんとその日はチケット売り場の列はエントランスまで延びていたのです。

この時点で時刻は9:00。
万事休す。おいらは「ライフ・オブ・パイ」を劇場で観ることが出来ないのか。

スタッフの人に、開映間近の作品の特設チケット売り場は作らないのかよ、と軽くクレームを入れながら列に並ぶ。しかし、列は遅々として進まず、背に腹は代えられず、スマートフォンでチケットを購入する事にした。

本来はその日は1,200円の割引チケットで観ようと思っていたのですが、結局は1,800円の当日券をスマホでおさえることにする。

予告編が始まっているとチケットが取れない可能性があるらしく、列から離れずスタッフに頼んで発券してもらう。

スマホ万歳!

チケットを発券してもらい、クラブスパイスカードのポイントもプラスしてもらい、なんとか予告編中に座席につく事が出来ました。

ユナイテッド・シネマとしまえんのスタッフの皆さんありがとう。
皆さんのおかげで「ライフ・オブ・パイ」を劇場で観ることが出来ました。

さて「ライフ・オブ・パイ」本編。

冒頭、3Dを意識した動物園の風景。
インドの彩度が高い素晴しい映像。
パリのスイミングプール。
見た事がない動物たちの動き。

あまりにも発色の良い素晴しい映像におじさん涙が出ちゃったよ。

そして、少年時代のパイの物語。

これが抜群に面白い。

そもそも、本作の原題は"Life of Pi"

物語が描いているのは、トラがどうしたこうしたではなく、《パイの人生》そのものなのだ。

つまりパイにとってはトラと漂流した事は人生の大きなページに違いないが、パイの長い人生から見ると、人生の1ページに過ぎないのである。

念の為だけどπの、つまり無理数の長い人生のね。

つまり、自分の名前がどうして名付けられたのか、宗教に傾倒する少年時代、動物園の生活、父母と兄との人生、そういった部分が、物語の、つまり《パイの人生》の中で重要な部分なのである。

だからわたしにとって、「ライフ・オブ・パイ」のトラと漂流している部分はそんなに印象深いものではなかった。

トラも海もCGIだし。

だからといって、冒頭のインドの風景がCGIだったらおじさんショックだけどね。

さて、物語は最近観た「テッド」(2012)と同様に自分の外にいる自分との出会いと別れを描いている。

だから、ラスト直前の作家との会話の中で語られるもう1つの物語のメタファーの部分は全く不要である。

何故なら、その台詞があるために、テーマがあまりにも明確になり過ぎてしまうから。少しは考えさせてくれよ。

そして魔法が解ける瞬間。
どっちの物語が良い?

なんと恐ろしい台詞なんだろうか。

自分の信じていたものが音を立てて崩れて行く。

あぁ「ライフ・オブ・パイ」はなんと恐ろしい映画なんだろうか。

「パイの物語」
著者:ヤン・マーテル
訳者:唐沢則幸
出版社:竹書房
あらすじ:1977 年7月2日。インドのマドラスからカナダのモントリオールへと出航した日本の貨物船ツシマ丸は太平洋上で嵐に巻き込まれ、あえなく沈没した。たった一艘し かない救命ボートに乗り助かったのは、動物たちを連れカナダへ移住する途中だったインドの動物園経営者の息子パイ・パテル16歳。ほかには後脚を骨折した シマウマ、オランウータン、ハイエナ、そしてこの世で最も美しく危険な獣―ベンガルトラのリチャード・パーカーが一緒だった。広大な海洋にぽつりと浮かぶ 命の舟。残されたのはわずかな非常食と水。こうして1人と4頭の凄絶なサバイバル漂流が始まった…。2002年度ブッカー賞受賞作。

@tkr2000
@honyakmonsky

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2013年2月24日

第3回 Twitter文学賞 海外部門 速報!

第3回Twitter文学賞 結果発表座談会
2013年2月24日 Ustreamで第3回Twitter文学賞が発表された。

海外部門の速報をお伝えする。

1.「青い脂」
著者:ウラジミール・ソローキン
訳者:望月哲男、松下隆志
出版社:河出書房新社

2.「ならずものがやってくる」
著者:ジェニファー・イーガン
訳者:谷崎由依
出版社:早川書房

2.「ブルックリン・フォリーズ」
著者:ポール・オースター
訳者:柴田元幸
出版社:新潮社

3.「2666」
著者:ロベルト・ポラーニョ
訳者:野谷文昭、内田兆史、久野量一
出版社:白水社

4.「夜毎に石の橋の下で」
著者:レオ・ペルッツ
訳者:垂野創一郎
出版社:国書刊行会

4.「地図集」
著者:董啓章
訳者:藤井省三、中島京子
出版社:河出書房新社

4.「極北」
著者:マーセル・セロー
訳者:村上春樹
出版社:中央公論新社

5.「第六ポンプ」
著者:パオロ・バチガルピ
訳者:中原尚哉、金子浩
出版社:早川書房

6.「居心地の悪い部屋」
編集:岸本佐知子
訳者:岸本佐知子
出版社:角川書店

7.「無声映画のシーン」
著者:フリオ・リャマサーレス
訳者:木村榮一
出版社:ヴィレッジブックス

8.「黄金の少年、エメラルドの少女」
著者:イーユン・リー
訳者:篠森ゆりこ
出版社:河出書房新社

9.「タイガーズ・ワイフ」
著者:テオ・オブレヒト
訳者:藤井光
出版社:新潮社

9.「フリーダム」
著者:ジョナサン・フランゼン
訳者:森慎一郎
出版社:早川書房

9.「残念な日々」
著者:ディミトリ・フェルフルスト
訳者:長山さき
出版社:新潮社

10.「罪悪」
著者:フェルディナント・フォン・シーラッハ
訳者:酒寄進一
出版社:東京創元社

10.「世界が終わるわけではなく」
著者:ケイト・アトキンソン
訳者:青木純子
出版社:東京創元社

10.「占領都市 TOKYO YEAR ZERO II」
著者:デイヴィッド・ピース
訳者:酒井武志
出版社:文藝春秋

10.「悪い娘の悪戯」
著者:マリオ・バルガス=リョサ
訳者:八重樫克彦、八重樫由貴子
出版社:作品社

なお、第3回Twitter文学賞 結果発表座談会の出演は、豊崎由美(書評家)、大森望(書評家・翻訳家)、佐々木敦(批評家)、杉江松恋(ライター)、石井千湖(ライター)。

関連エントリー
『「第3回Twitter文学賞」は2月5日投票スタート!』

@tkr2000
@honyakmonsky

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2013年1月20日

「第3回Twitter文学賞」は2月5日投票スタート!

2013年1月18日にTwitter文学賞お知らせブログが伝えるところによると、第3回Twitter文学賞の投票が2013年2月5日にスタートする模様。

第3回Twitter文学賞開催!

【投票の方法】
奥付が2012年1月1日から2012年12月31日の国内の新作小説、海外の初訳小説(文庫落ちや復刊は不可)からもっとも面白いと思った作品を各1作挙げてください。
※文字主体のフィクション 戯曲、詩歌、エッセイ、絵本は対象外です。

投票は1人1作まで。純文学、エンターテインメントのジャンルの別は問いません。

著者名『作品名』(出版社)を記した後、半角スペースをあけてから半角で、国内の場合は「#jtb3」、海外の場合は「#wtb3」を記してツイートしてください。
※ハッシュタグをつけても反映されない場合は@tb_awardまでリプライをお願いします。

【ツイート例】
津原泰水『11 eleven』(河出書房新社)三浦しをんも「完璧。」と絶賛する傑作短編集。  #jtb3
ジュノ・ディアス『オスカー・ワオの短く凄まじい人生』(新潮社)マジックリアリズムとオタク文化が激突する、新世紀アメリカの青春小説。 #wtb3

【投票期間】
2013年2月5日~2月13日

【発表】
2013年2月24日(予定) 結果を受けて、石井千湖・大森望・佐々木敦・杉江松恋・豊崎由美による座談会を、当日USTREAM配信する予定です。

Twitter文学賞とは、従来の複数作品への投票方式による文学賞の多くが、比較的無難な作品に賞を与えてしまう事に対するひとつのアンチテーゼとして、書評家:豊崎由美が提唱した文学賞である。

その設立経緯については、次のエントリーが詳しい。

Twitter文学賞【やってみようと思った気持ち】豊崎由美

いかがだろう。

わたしも現在の投票方式の文学賞については、長期的な視点、例えば今後10〜20年間またはそれ以上の年月を経ても、それぞれの世代の読者に継続的に愛されているかどうか、と言う観点、また、将来のある時点から振り返った場合、発表当時において革新的でエポックメイキングな作品として、文学史に残っているかどうか、と言う観点、で評価されるような、また評価されるべき作品が受賞するのではなく、たかが数年後には存在すらも忘れ去られてしまうような、一時的な時流に乗った大衆的娯楽作品が賞を受賞するケースが多いように思っていた。

おそらく読書好きの多くの人々は、そのような文学賞を、あまり意味がないものとして、批判的にみていたのではないか、と思えてしまう。

そんな中、上記のTwitter文学賞の果たすであろう意義は大きいのではないだろうか。

関心がある方は是非投票を!

@tkr2000
@honyakmonsky

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2013年1月 4日

第四回翻訳ミステリー大賞一次投票結果全公開!

先日のエントリー『第四回翻訳ミステリー大賞最終候補作決定!』で、《第四回翻訳ミステリー大賞》の最終候補作についてはお伝えしたが、翻訳ミステリー大賞シンジケート公式ブログで、《第四回翻訳ミステリー大賞》の一次投票の結果が公開されている。

総投票者数は全52名、得票があった作品数は全83作品。

第四回翻訳ミステリー大賞一次投票結果全公開!(その1)
第四回翻訳ミステリー大賞一次投票結果全公開!(その2)
第四回翻訳ミステリー大賞一次投票結果全公開!(その3)

詳細は、上記リンク先を見ていただくとして、念の為ですが、《第四回翻訳ミステリー大賞》の最終候補作を紹介しておきます。(作品名50音順)


「解錠師」
スティーヴ・ハミルトン著、越前敏弥訳、早川書房刊


「罪悪」
フェルディナント・フォン・シーラッハ著、酒寄進一訳、東京創元社刊


「湿地」
アーナルデュル・インドリダソン著、柳沢由実子訳、東京創元社刊


「毒の目覚め」
S・J・ボルトン著、法村里絵訳、東京創元社刊


「深い疵」
ネレ・ノイハウス著、酒寄進一訳、東京創元社刊


「無罪 INNOCENT」
スコット・トゥロー著、二宮馨訳、文藝春秋刊

今年は、初の試みとして、先日のエントリー『第1回翻訳ミステリー読者賞だって!』で紹介した、《第1回翻訳ミステリー読者賞》もあるし、2013年4月13日(土)に開催される、《第4回翻訳ミステリー大賞授賞式》が楽しみになってきますよね。

@tkr2000
@honyakmonsky 

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2012年12月28日

第1回翻訳ミステリー読者賞だって!

2012年12月28日の翻訳ミステリー大賞シンジケート公式ブログのエントリー『第1回翻訳ミステリー読者賞のお知らせ』によると、新たな文学賞《第1回翻訳ミステリー読者賞》が設立された模様。

第1回翻訳ミステリー読者賞のお知らせ

さて、気になる《第1回翻訳ミステリー読者賞》の概要は次の通り。

・概要
 《翻訳ミステリー読者賞》とは、翻訳ミステリーファンの投票によって賞が決定する文学賞。

・対象期間、作品
 2011年11月1日~2012年10月31日(奥付の記載で)の間に出版された翻訳ミステリー。新訳含む。文庫化、(同一翻訳者による)改訳は除く。

・投票資格
 年齢・性別・職業問わず、翻訳ミステリーを愛する方。常用しているメールアドレスをお持ちの方。

・投票期間
 2013年3月1日~3月末日

・投票方法
 お一人につき一回のみ一冊だけを選んで、メールにて投票。

・発表
 第4回翻訳ミステリー大賞授賞式にて(2013年4月13日)

これは非常に興味深い文学賞ですね。

関心がある方は、是非、投票してみましょう。

@tkr2000
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2012年12月22日

第四回翻訳ミステリー大賞最終候補作決定!

2012年12月20日 翻訳ミステリー大賞シンジケート公式ブログで、《第四回翻訳ミステリー大賞》の最終候補作が発表になった。

第四回翻訳ミステリー大賞最終候補作決定!

気になる候補作は次の通り。(作品名50音順)

「解錠師」スティーヴ・ハミルトン著、越前敏弥訳、早川書房刊

「罪悪」フェルディナント・フォン・シーラッハ著、酒寄進一訳、東京創元社刊

「湿地」アーナルデュル・インドリダソン著、柳沢由実子訳、東京創元社刊


「毒の目覚め」S・J・ボルトン著、法村里絵訳、東京創元社刊


「深い疵」ネレ・ノイハウス著、酒寄進一訳、東京創元社刊


「無罪 INNOCENT」スコット・トゥロー著、二宮馨訳、文藝春秋刊

いかがでしょう、皆さんのオススメ作品はあったかな。
個人的には、《第四回翻訳ミステリー大賞》が決定されるまでに、何冊か読んでみようかな、と思っているよ。

@tkr2000
@honyakmonsky 

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