「新☆ハヤカワ・SF・シリーズ」第二弾「第六ポンプ」発売!
2011年12月、SF好きには堪らない叢書がスタートしました。
あの往年の銀背の復活だ〜!
その名も「新☆ハヤカワ・SF・シリーズ」!
最近、リニューアルして若々しくなったポケット・ミステリと同じサイズ感とこなしで装丁された、小粋なポケット版。 そして、ちょっとレトロでお洒落な小口の茶色が目印… この小口の塗装は、何と、一冊一冊、人の手で塗られているとの事… だからこそ、あの暖かい風合いの色むらが出るんですよ!
…とは云っても、私にとってはハヤカワのSFと云えば青背なんですけれど…
今回の新叢書は、往年のSFファンからアニメやマンガに親しんでいる若者まで、幅広い年代へ向けての「センス・オブ・ワンダー」のプレゼンテーション、と云う事で、実際に、第一回目の配本は少年少女向けの冒険小説「リヴァイアサン」からのスタートとなっています。
【リヴァイアサン ークジラと蒸気機関ー】
■著者 スコット・ウエスターフェルド
■訳者 小林 美幸
■出版社 早川書房(新☆ハヤカワ・SF・シリーズ)
■価格 ¥1,680
この「新☆ハヤカワ・SF・シリーズ」の記念すべき一冊目となる「リヴァイアサン ークジラと蒸気機関ー」は、最近、トレンドセッターの間で話題の「スチームパンク」的テーマの冒険小説です。
歴史改変(っつーか、平行宇宙?)ものでもあり、産業革命を経て機械工学を尊ぶドイツなど【クランカー】と呼ばれる陣営と、イギリスを中心とした遺伝子工学を発達させ、バイオテクノロジーで作り出した獣を動力として使う【ダーウィニスト】が一触即発の状態にある世界が舞台となっています。 こちらの世界で云う所の第一次世界大戦前夜… ですね。 その中で出逢う少年と少女を中心にした冒険エンターテインメントなのです。
しかも、何と、この「リヴァイアサン」は三部作の第一作目!
まだまだ、物語の入り口に立ったばかりなのです!
勿論、同じ「新☆ハヤカワ・SF・シリーズ」の中で第二作、第三作も登場する予定です。
気になる二作目「ベヒモス」の配本は2012年6月、三作目の「ゴリアテ」は2012年12月の配本予定となっています。 丁度一年を掛けての完結! と云う事で、この叢書の記念碑的な作品となる事は間違いないのではないでしょうか。
そして!
来たる2012年2月9日には、待望の「新☆ハヤカワ・SF・シリーズ」の第二回目が配本となります。
気になるタイトルは、何と… 昨年の話題作「ねじまき少女」(エミコ!)のパオロ・バチガルピの第一短篇集「第六ポンプ」が満を持しての登場です!
「ねじまき少女」と世界観を同じにする「カロリーマン」他、初訳5篇を含む全10作品が収録されています。
【第六ポンプ】
■著者 パオロ・バチガルピ
■訳者 中原 尚哉/金子 浩
■出版社 早川書房(新☆ハヤカワ・SF・シリーズ)
■価格 ¥1,680
【ねじまき少女(上下)】
■著者 パオロ・バチガルピ
■訳者 田中一江
■出版社 早川書房(ハヤカワSF文庫)
■価格 各¥882
これは、生本屋に走るしかないですね!
新☆ハヤカワ・SF・シリーズでは、この後も、「火星夜想曲(絶版)」のイアン・マクドナルド、「航路(絶版)」「ドゥームズ・デイ・ブック」のコニー・ウィリス、「都市と都市」が記憶に新しいチャイナ・ミエヴィル、「奇術師」「双生児」のクリストファー・プリーストなど、超豪華ラインナップ!
せっかく、今、この叢書がスタートした同じ空間にいると云う事は、ラインナップをコンプリートしないでは気が済まないように思えて来ちゃいます…
ところで…
あなたは、【銀背】【青背】を何と発音していましたか?
私は「ぎんぜ」「あおぜ」だったのですが、多くの方が「ぎんせ」「あおせ」と読んでいた! と「新☆ハヤカワ・SF・シリーズ」の発売を機に、SF世界が一時騒然となりました。 こんな話題で楽しめたのも、新しい叢書が出来たお陰さま… これからも話題を振りまくキャッチーな作品を沢山読ませてくれるに違いありません!
そんなこんなで、この「新☆ハヤカワ・SF・シリーズ」、応援して行きたいです!
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