第三回翻訳ミステリー大賞決定!
2012年4月14日 東京都文京区、鳳明館森川別館で開催された「第三回翻訳ミステリー大賞授賞式&コンベンション」において、第三回翻訳ミステリー大賞が決定し発表された。
第三回翻訳ミステリー大賞の受賞作品と最終候補作品は次の通り。
第三回翻訳ミステリー大賞受賞作品
「忘れられた花園」
著者:ケイト・モートン
訳者:青木純子
出版社:東京創元社
第三回翻訳ミステリー大賞最終候補作品(邦題五十音順)
「アンダー・ザ・ドーム」スティーヴン・キング/白石朗/文藝春秋
「二流小説家」デイヴィッド・ゴードン/青木千鶴/ハヤカワ・ミステリ
「犯罪」フェルディナント・フォン・シーラッハ/酒寄進一/東京創元社
「夜の真義を」マイケル・コックス/越前敏弥/文藝春秋
「忘れられた花園」ケイト・モートン/青木純子/東京創元社
第三回翻訳ミステリー大賞授賞式&コンベンションの概要は次の通り。
記念講演は、瀬名秀明氏の少年時代から現在までの読書体験や映像作品への興味対象の流れが明瞭に語られ、現在の作家:瀬名秀明がどのようにして誕生したのか、が興味深かった。
記念講演の気になったキーワードは次の通り。
・「ヒッチコックミステリー」シリーズ/「カリフォルニア少年探偵団」シリーズ("Alfred Hitchcock and The Three Investigators")
・「モダンホラーセレクション」
・リチャード・マシスン
・スティーヴン・キング
・ラムジー・キャンベル「バラサイト」(未訳)
・ディーン・クーンツ
・ウィリアム・ゴールドマン
・「ヒー・イズ・レジェンド」の解説
・「大空のドロテ」出版間近!?
・「アルセーヌ・ルパン」シリーズ
・日本SF作家クラブの今後の活動
講演後、瀬名秀明氏のサイン会も行われました。
瀬名秀明氏は「ドラえもん」の熱心なファンである、ということもあり、サインにはなぜか「ドラえもん」のイラストが・・・・
第三回翻訳ミステリー大賞の開票はリアルタイム開票が行われ、投票順にエドカー・アラン・ポーの顔がホワイトボードに貼られると言う趣向で行われた。
開票後、第三回翻訳ミステリー大賞の贈賞式が行われ、翻訳者の青木純子氏とケイト・モートンの代理として東京創元社の担当編集者に贈賞が行われた。
因みにホワイトボードに貼られているポーの大きな顔は10票、小さい顔は1票。
従って、最終的な得票数は次の通り。
「アンダー・ザ・ドーム」 5票
「二流小説家」 6票
「犯罪」 18票
「夜の真義を」 6票
「忘れられた花園」 22票
やはり強かった「犯罪」と「忘れられた花園」のデッドヒートに会場は盛り上がった。
最終候補作への投票締切は4月12日と言うこともあり、翻訳ミステリーに関する他の文学賞のほとんどが発表された後ということもあり、ある種興味深い結果になったかも知れない。
なお、当日の第三回翻訳ミステリー大賞授賞式&コンベンションの様子はUSTREAMで視聴することができる。
第三回翻訳ミステリー大賞 記念講演 瀬名秀明(聞き手:杉江松恋)
第二部
■みんなでつくろう!《ミステリ読書地図》
■《フランス・ミステリを楽しもう!》:小山正&東京メグレーズ
■読書会「生還」:挟名紅治
■「ホワイト・ジャズ」徹底解剖!:佐々田雅子 with 永嶋俊一郎
■お茶とケーキのコージーのお部屋:上條ひろみ&小財満
■紫煙と酒のハードボイルド部屋:田口俊樹
■ミステリー・クイズ大会 司会・杉江松恋(評論家)
わたしは、全体企画の、【みんなでつくろう!《ミステリ読書地図》】、【ミステリー・クイズ大会】、個別企画の【「ホワイト・ジャズ」徹底解剖!】に参加。
個人的には【「ホワイト・ジャズ」徹底解剖!】が興味深かった。
ジェイムズ・エルロイの「ホワイト・ジャズ」を翻訳した佐々田雅子氏のワイルドな人物的魅力と配付されたレジュメも超濃厚。
その後の宴会は、わたしは午前3:00で寝ましたが、午前4:00位まで続いた模様。
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