カテゴリー「デイヴィッド・ゴードン」の8件の記事

2013年6月10日

「最速!海外ミステリ先読みスニークプレビュー#5」にデイヴィッド・ゴードンがおしのびで!?

2013年6月8日に東京新宿のLive Wire Biri-Biri酒場 新宿で開催された「最速!海外ミステリ先読みスニークプレビュー#5」に、デイヴィッド・ゴードンがおしのびで来場した。

Live Wire [180] 13.6.8(土) 最速!海外ミステリ先読みスニークプレビュー#5

日程:2013年6月8日(金) 16:00〜
会場:Live Wire Bari-Bari酒場 新宿
   東京都新宿区新宿5丁目11-23 八千代ビル2F
出演:若林踏、酒井貞道
料金:500円

因みにこのイベント、翻訳ミステリのゲラを基に、2人の若手書評家が出版前の話題作をレビューするイベント。

なお、今回の《先読みスニークプレビュー》に取り上げられたのは次の3冊。

「ミステリガール」デイヴィッド・ゴードン著、青木千鶴訳
「冬のフロスト」R・D・ウイングフィールド著、芹澤恵訳
「殺人者の娘たち」ランディ・マイヤーズ著、鹿田昌美訳

そんな中、デイヴィッド・ゴードン氏が「ミステリガール」のプロモーションのためなのか、《映画「二流小説家」公開前夜祭 デイヴィッド・ゴードンTokyo Talk Session》の会場の下見なのか、 おしのびで来場した模様。

また、「冬のフロスト」の翻訳家の芹澤恵さんも来場していました。

わたしは、この《先読みスニークプレビュー》の後に開催された「二流小説家」の読書会に参加するため、《先読みスニークプレビュー》が終わる少し前に会場入りして、びっくりしてしまった。

で、読書会のために持っていった「二流小説家」にサインをもらった訳。

デイヴィッド・ゴードンのサイン入り「二流小説家」
デイヴィッド・ゴードンのサイン入り「二流小説家」

因みに先日お伝えしたように、6月14日(金)には、デイヴィッド・ゴードンを招いたトークショー&質問会が開される。

詳細は次の通り。

Live Wire [182] 13.6.14(金) 映画「二流小説家」公開前夜祭 デイヴィッド・ゴードンTokyo Talk Session

日程:2013年6月14日(金) 19:00〜
会場:Live Wire Bari-Bari酒場 新宿
   東京都新宿区新宿5丁目11-23 八千代ビル2F
出演:デイヴィッド・ゴードン、杉江松恋(聞き手)
料金:1,500円

@tkr2000
@honyakmonsky

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2013年6月 6日

デイヴィッド・ゴードンが「二流小説家」の舞台挨拶に!

2013年6月15日に公開される映画「二流小説家 シリアリスト」の舞台挨拶にデイヴィッド・ゴードンが登壇する模様。

現在の予定は次の通り。

「二流小説家 シリアリスト」
会場:丸の内TOEI 1
日時:2013年6月15日(土) 10:30の回
登壇者(予定):上川隆也、武田真治、平山あや、高橋惠子、小池里奈、伊武雅刀、武田真治、泉沙世子(主題歌)、デイヴィッド・ゴードン(原作)        

「二流小説家 シリアリスト」
会場:新宿バルト9
日時:2013年6月15日(土) 11:50の回
登壇者(予定):上川隆也、武田真治

チケットは現在、6月6日(木)11:00〜6月7日(金)11:00までの期間、チケットぴあでプレリザーブ受付中。

プレリザーブはこちら

「二流小説家 シリアリスト」オフィシャル・サイト

「二流小説家 シリアリスト」
監督:猪崎宣昭
脚本:尾西兼一、三島有紀子
原作:デイヴィッド・ゴードン 「二流小説家」(早川書房刊)
出演:上川隆也、片瀬那奈、平山あや、小池里奈、黒谷友香、賀来千香子、でんでん、高橋恵子、長嶋一茂、戸田恵子、中村嘉葎雄、佐々木すみ江、本田博太郎、伊武雅刀、武田真治

あらすじ:売れない小説家・赤羽一兵。彼のもとにある日、連続殺人犯の死刑囚・呉井大悟から「告白本を書いて欲しいという」執筆依頼が舞い込む。
「こ の告白本を書けば一流の小説家になれるかもしれない・・・・」。欲望に駆られた赤羽は呉井に会いに行く。しかし告白本の出版には条件があった。それは呉井 を主人公にした小説を書くこと。しぶしぶ承諾した赤羽は、小説を執筆するために3人の女性の取材をはじめるが・・・・。(オフィシャル・サイトよりほぼ引用)

なお、デイヴイッド・ゴードンの長編第二作目にあたる期待の「ミステリガール」は、6月5日にハヤカワ・ミステリ(ポケミス)から刊行される模様。

関連エントリー
デイヴィッド・ゴードン来日情報(2013.06.02)
映画「二流小説家 シリアリスト」のアートワークが!?(2013.03.23)

@tkr2000
@honyakmonsky

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2013年6月 2日

デイヴィッド・ゴードン来日情報

映画「二流小説家 シリアリスト」特報

2013年6月15日公開の映画「二流小説家 シリアリスト」のプロモーションのため、原作者のデイヴィッド・ゴードンが来日する模様。

しかも、公開前日の14日(金)にはビリビリ酒場においてデイヴィッド・ゴードンを招いたトークショー&質問会が開される。

詳細は次の通り。

Live Wire [182] 13.6.14(金) 映画「二流小説家」公開前夜祭 デイヴィッド・ゴードンTokyo Talk Session

日程:2013年6月14日(金) 19:00〜
会場:Live Wire Bari-Bari酒場 新宿
   東京都新宿区新宿5丁目11-23 八千代ビル2F
出演:デイヴィッド・ゴードン、杉江松恋(聞き手)
料金:1,500円

また、このイベントに先駆け8日(土)には「二流小説家」の読書会と「デイヴィッド・ゴードン来日緊急対策サミット」と題し、14日のイベントに備えデイヴイッド・ゴードンへの質問を募集する模様。

Live Wire [181] 13.6.8(土) Biri-Biri酒場ワンコイン読書会#3 デイヴィッド・ゴードン『二流小説家』

日程:2013年6月8日(土) 18:00〜
会場:Live Wire Bari-Bari酒場 新宿
   東京都新宿区新宿5丁目11-23 八千代ビル2F
出演:若林踏
料金:500円

因みにビリビリ酒場はキャパが比較的小さな非常にフレンドリーな会場で、おそらくデイヴイッド・ゴードンと普通に会話が出来る場になると思います。
関心がある方は是非。

わたしもスケジュールを調整して是非参加したいと考えています。

「二流小説家」予告編

「二流小説家 シリアリスト」オフィシャル・サイト

「二流小説家 シリアリスト」
監督:猪崎宣昭
脚本:尾西兼一、三島有紀子
原作:デイヴィッド・ゴードン 「二流小説家」(早川書房刊)
出演:上川隆也、片瀬那奈、平山あや、小池里奈、黒谷友香、賀来千香子、でんでん、高橋恵子、長嶋一茂、戸田恵子、中村嘉葎雄、佐々木すみ江、本田博太郎、伊武雅刀、武田真治

あらすじ:売れない小説家・赤羽一兵。彼のもとにある日、連続殺人犯の死刑囚・呉井大悟から「告白本を書いて欲しいという」執筆依頼が舞い込む。
「この告白本を書けば一流の小説家になれるかもしれない・・・・」。欲望に駆られた赤羽は呉井に会いに行く。しかし告白本の出版には条件があった。それは呉井を主人公にした小説を書くこと。しぶしぶ承諾した赤羽は、小説を執筆するために3人の女性の取材をはじめるが・・・・。(オフィシャル・サイトよりほぼ引用)

わたしがデイヴィッド・ゴードンに個人的にしたい質問としては、「二流小説家 シリアリスト」のアートワークについてどう思っているか、を聴いてみたい。

まあ、いろいろと大人の事情があるので、難しい質問かも知れないが、個人的にはそこか一番気になっている。

なお、デイヴイッド・ゴードンの長編第二作目にあたる期待の「ミステリガール」は、6月5日にハヤカワ・ミステリ(ポケミス)から刊行される模様。

@tkr2000
@honyakmonsky

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2013年3月23日

映画「二流小説家 シリアリスト」のアートワークが!?

「二流小説家 シリアリスト」オフィシャル・サイト
デイヴィッド・ゴードンの「二流小説家」が日本で「二流小説家 シリアリスト」として映画化されるのは皆さんご存知だと思うけど、そのアートワークが強烈なのよ。

「二流小説家 シリアリスト」オフィシャル・サイト

「二流小説家 シリアリスト」
監督:猪崎宣昭
脚本:尾西兼一、三島有紀子
原作:デイヴィッド・ゴードン 「二流小説家」(早川書房刊)
出演:上川隆也、片瀬那奈、平山あや、小池里奈、黒谷友香、賀来千香子、でんでん、高橋恵子、長嶋一茂、戸田恵子、中村嘉葎雄、佐々木すみ江、本田博太郎、伊武雅刀、武田真治

あらすじ:売れない小説家・赤羽一兵。彼のもとにある日、連続殺人犯の死刑囚・呉井大悟から「告白本を書いて欲しいという」執筆依頼が舞い込む。「この告白本を書けば一流の小説家になれるかもしれない・・・・」。欲望に駆られた赤羽は呉井に会いに行く。しかし告白本の出版には条件があった。それは呉井を主人公にした小説を書くこと。しぶしぶ承諾した赤羽は、小説を執筆するために3人の女性の取材をはじめるが・・・・。(オフィシャル・サイトよりほぼ引用)

さて、「二流小説家 シリアリスト」のアートワークのどの辺が強烈かと言うと、まあ、もうすでにお解りの方も多いと思うけど、ソウル・バスのアートワークにそっくりなのね。

それでは、ソウル・バスのアートワークを見て行こう。

「或る殺人」 「或る殺人」(1959)
"Anatomy of a Murder"

監督:オットー・プレミンジャー
脚本:ウェンデル・メイズ
原作:ロバート・トレイバー
タイトル・デザイン:ソウル・バス

出演:ジェームズ・スチュワート、リー・レリック、ベン・ギャザラ、ジョージ・C・スコット

冒頭の画像と比較してみてね。




「黄金の腕」 「黄金の腕」(1955)
"THE MAN WITH THE GOLDEN ARM"
監督:オットー・プレミンジャー
脚本:ウォルター・ニューマン、ルイス・メルツァー
原作:ネルソン・オルグレン
タイトル・デザイン:ソウル・バス

出演:フランク・シナトラ。エリノア・パーカー、キム・ノヴァク。

ねっ、なんとも強烈でしょ。

因みに「二流小説家 シリアリスト」の予告編(特報)も格好良いよ。

素晴しい特報何だけど、このアートワークが本編と連動した映像なのか、それとも独立した映像なのか、もし、独立した映像だったら、と思うとちょっと不安になりますね。

少なくてもオープニング・クレジットはこの方向性で行って欲しいですね。

「二流小説家 シリアリスト」特報

@tkr2000
@honyakmonsky

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2012年4月15日

第三回翻訳ミステリー大賞決定!

2012年4月14日 東京都文京区、鳳明館森川別館で開催された「第三回翻訳ミステリー大賞授賞式&コンベンション」において、第三回翻訳ミステリー大賞が決定し発表された。

第3回翻訳ミステリー大賞決定!

第三回翻訳ミステリー大賞の受賞作品と最終候補作品は次の通り。

第三回翻訳ミステリー大賞受賞作品
「忘れられた花園」
著者:ケイト・モートン
訳者:青木純子
出版社:東京創元社

第三回翻訳ミステリー大賞最終候補作品(邦題五十音順)
「アンダー・ザ・ドーム」スティーヴン・キング/白石朗/文藝春秋
「二流小説家」デイヴィッド・ゴードン/青木千鶴/ハヤカワ・ミステリ
「犯罪」フェルディナント・フォン・シーラッハ/酒寄進一/東京創元社
「夜の真義を」マイケル・コックス/越前敏弥/文藝春秋
「忘れられた花園」ケイト・モートン/青木純子/東京創元社

第三回翻訳ミステリー大賞授賞式&コンベンションの概要は次の通り。

第一部
■記念講演 瀬名秀明(聞き手:杉江松恋)
第三回翻訳ミステリー大賞 記念講演 瀬名秀明(聞き手:杉江松恋)

記念講演は、瀬名秀明氏の少年時代から現在までの読書体験や映像作品への興味対象の流れが明瞭に語られ、現在の作家:瀬名秀明がどのようにして誕生したのか、が興味深かった。

記念講演の気になったキーワードは次の通り。

「ヒッチコックミステリー」シリーズ/「カリフォルニア少年探偵団」シリーズ("Alfred Hitchcock and The Three Investigators")
「モダンホラーセレクション」
・リチャード・マシスン
・スティーヴン・キング
・ラムジー・キャンベル「バラサイト」(未訳)
・ディーン・クーンツ
・ウィリアム・ゴールドマン
「ヒー・イズ・レジェンド」の解説
「大空のドロテ」出版間近!?
「アルセーヌ・ルパン」シリーズ
・日本SF作家クラブの今後の活動

講演後、瀬名秀明氏のサイン会も行われました。

瀬名秀明氏は「ドラえもん」の熱心なファンである、ということもあり、サインにはなぜか「ドラえもん」のイラストが・・・・

■第三回翻訳ミステリー大賞開票&贈賞式
第三回翻訳ミステリー大賞得票結果

第三回翻訳ミステリー大賞の開票はリアルタイム開票が行われ、投票順にエドカー・アラン・ポーの顔がホワイトボードに貼られると言う趣向で行われた。

開票後、第三回翻訳ミステリー大賞の贈賞式が行われ、翻訳者の青木純子氏とケイト・モートンの代理として東京創元社の担当編集者に贈賞が行われた。

因みにホワイトボードに貼られているポーの大きな顔は10票、小さい顔は1票。

従って、最終的な得票数は次の通り。
「アンダー・ザ・ドーム」 5票
「二流小説家」 6票
「犯罪」 18票
「夜の真義を」 6票
「忘れられた花園」 22票

やはり強かった「犯罪」「忘れられた花園」のデッドヒートに会場は盛り上がった。

最終候補作への投票締切は4月12日と言うこともあり、翻訳ミステリーに関する他の文学賞のほとんどが発表された後ということもあり、ある種興味深い結果になったかも知れない。

なお、当日の第三回翻訳ミステリー大賞授賞式&コンベンションの様子はUSTREAMで視聴することができる。

第三回翻訳ミステリー大賞 記念講演 瀬名秀明(聞き手:杉江松恋)

第三回翻訳ミステリー大賞授賞式

第二部
■みんなでつくろう!《ミステリ読書地図》

■《フランス・ミステリを楽しもう!》:小山正&東京メグレーズ
■読書会「生還」:挟名紅治
「ホワイト・ジャズ」徹底解剖!:佐々田雅子 with 永嶋俊一郎
■お茶とケーキのコージーのお部屋:上條ひろみ&小財満
■紫煙と酒のハードボイルド部屋:田口俊樹

■ミステリー・クイズ大会 司会・杉江松恋(評論家)

わたしは、全体企画の、【みんなでつくろう!《ミステリ読書地図》】、【ミステリー・クイズ大会】、個別企画の【「ホワイト・ジャズ」徹底解剖!】に参加。

個人的には【「ホワイト・ジャズ」徹底解剖!】が興味深かった。
ジェイムズ・エルロイの「ホワイト・ジャズ」を翻訳した佐々田雅子氏のワイルドな人物的魅力と配付されたレジュメも超濃厚。

その後の宴会は、わたしは午前3:00で寝ましたが、午前4:00位まで続いた模様。

@tkr2000
@honyakmonsky


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2012年3月12日

「第三回翻訳ミステリー大賞授賞式&コンベンション」のお知らせ

2012年3月9日 翻訳ミステリー大賞シンジケート公式ブログで、第三回翻訳ミステリー大賞授賞式&コンベンションの概要が公開された。

そもそも翻訳ミステリー大賞とは何ぞや、と言う話なのだが、この賞は、広義の翻訳ミステリー作品を対象とし、翻訳者の投票によって選出される文学賞である。

因みに、第一回翻訳ミステリー大賞の受賞作は「犬の力」(ドン・ウィンズロウ著、東江一紀訳/角川文庫)、第二回受賞作は「古書の来歴』(ジェラルディン・ブルックス、森嶋マリ訳/武田ランダムハウスジャパン)。

そして、第三回翻訳ミステリー大賞の最終候補作は次の5作品。
「アンダー・ザ・ドーム」(スティーヴン・キング著、白石朗訳/文藝春秋)
「二流小説家」(デイヴィッド・ゴードン著、青木千鶴訳/早川書房)
「犯罪」(フェルディナント・フォン・シーラッハ著、酒寄進一訳/東京創元社)
「夜の真義を」(マイケル・コックス著、越前敏弥訳/文藝春秋)
「忘れられた花園」ケイト・モートン著、青木純子訳/東京創元社)

さて、それでは今日の本題第三回翻訳ミステリー大賞授賞式&コンベンションについて。

第三回翻訳ミステリー大賞授賞式&コンベンションのお知らせ(その1)

第三回翻訳ミステリー大賞授賞式&コンベンションの概要を引用する。(敬称略)

第三回翻訳ミステリー大賞授賞式&コンベンション
■日 程 2012年4月14日 15:00〜
■会 場 鳳明館森川別館(東京都文京区)
■参加費 A 第1部のみ:1,500円 B 第1部+第2部:8,000円(宿泊可)
■申 込 こちらの下部をご確認願います。

■概要 
※ 詳細はこちら

第一部
1:記念トーク
  瀬名秀明によるトークショー。
  (聞き手:杉江松恋)

2:リアルタイム開票!
  第三回翻訳ミステリー大賞のリアルタイム開票。

3:第三回翻訳ミステリー大賞贈賞式+受賞作の翻訳者、担当編集者スピーチ

第二部
1:みんなでつくろうミステリ「読書地図」(全体企画)

2:ハードボイルド部屋(個別企画)
  進行:田口俊樹

3:コージー・ミステリのお部屋(個別企画)
  進行:上條ひろみ、小財満

4:フランス・ミステリを楽しもう みんなでポラール!(個別企画)
  進行:小山正
  ゲスト:平岡敦、高野優

5:翻訳ミステリー読書会(個別企画)
  進行:挟名紅治
  課題書:「生還」ニッキ・フレンチ著、務台夏子訳

6:エルロイ「ホワイト・ジャズ」を語ろう!(個別企画)
  進行:永嶋俊一郎
  ゲスト:佐々田雅子

第三部
7:クイズ大会(全体企画)
  進行:川出正樹

いかがでしょう。

これこそはホンヤクモンスキー垂涎のイベントではないでしょうか。
ご関心がある方は、是非第三回翻訳ミステリー大賞授賞式&コンベンションのお知らせ(その1)をご覧になって下さい。

@tkr2000
@honyakmonsky

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2012年2月21日

第三回 翻訳ミステリー大賞候補作/「二流小説家」

■著者 デイヴィッド・ゴードン
■訳者 青木千鶴
■出版社 早川書房(ハヤカワ・ポケット・ミステリー)
■価格 ¥1,900(税抜き)

デイヴィッド・ゴードン「二流小説家」は、昨年の「このミステリーがすごい!」(宝島社)に始まって「週刊文春ミステリーベスト10」(文藝春秋)、「このミステリが読みたい!」(早川書房)など読者の信頼も篤いベスト本企画において三冠を達成するという偉業を成し遂げている

それだけ物凄いこの作品、どんな内容かと云うと…

物語の主人公は、自分自身の名前で本を書いたことがない冴えない【二流小説家】のハリー。
理解者であった筈の妻は、彼のうだつの上がらなさに愛想を尽かして去り、代理人気取りの女子高校生に鼻面を引き回されている。そんな時、4人の女性を殺した猟奇殺人犯の告白本の執筆者に選ばれるという幸運に恵まれる。殺人犯は、ハリーがポルノ雑誌に連載していたときのファンだと云い、告白本の執筆をさせる換わりにと提示した条件は、刑務所で服役している彼に熱烈なファンレターを書いてよこした女性を取材してそれを元に個人的ポルノグラフィーを執筆すること… とんでもない条件に驚きつつも、仕事を始めるハリーの目の前で再び起こる連続殺人事件!

ってな訳で、この後は思いも寄らなかった展開に…

作中作として、ハリーが過去に様々な名前でものしたSFやミステリがちょいとばかり紹介されたり、彼の文学論や作家としての矜持が語られたり、情けない彼のまさに【二流小説家】ぶりが発揮されたりと盛りだくさんのアイディアが詰まっており、飽きる事なく読み進める。 そして、最後に待っている驚き…

この「二流小説家」はエンターテインメントとして本を読むことを本当に楽しめる作品となっている。

訳者は、青木千鶴氏。

フレッシュな作家陣とデザインになったポケット・ミステリーですでに「湖は飢えて煙る」「記者魂」、そして「二流小説家」と3冊もの話題のミステリを訳しておられる。

ところで… 「二流小説家」に於いて、わたしが気になる所。

ハリーは【二流小説家】と云う設定になっているのだが、名前を使い分け、性別や老若や人種を超えて様々なジャンルの本を書飛ばせると云う事は、実は、本名で小説を書くだけ(?)の作家よりも凄いんじゃないの? と云う事。 

まあ、腰を落ち着けて自身の執筆の方向性を決められないと云うのが【二流小説家】たる所以かもしれないけれど…

それから… 何故か、エピローグの最後の数行が全く理解出来ない事。

一体どうして、あんな終わり方なのか?
彼は一体何が云いたいのか?
そして、一体何をしたと云うのか?

超〜っ気になる。

この事を、「二流小説家」を読了した何人かの猛者に直接尋ねてみたが、そんな事気にするほどの事じゃないし、書いてある通りに素直に読めばいい… と云う意見や、冒頭の文章(以下引用)【小説は冒頭の一文が何より肝心だ。唯一の例外と言えるのは、結びの一文だろう。結びの文は、本を閉じても読者のなかで響き続ける。】(引用終わり)と呼応しているのであって、そこは拘りポイントではない… また、続編の存在をチラ見せしているのではないか… など、特に気にならなかったという方が殆どであった事を付け加えておく。

もしも、まだ「二流小説家」を読んでいらっしゃらない方がおられたら、是非、最後の数行に注目して読んでいただき、是非、わたしにその意味を教えていただきたい。

@unyue
@honyakmonsky 

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2012年2月12日

さあ、今のうちに【 第三回翻訳ミステリー大賞】の候補作を読もう!

今年も【翻訳ミステリー大賞】の季節がやって来ました!

4月14日に予定されている授賞式&コンベンションに向けて、既に最終候補作5作品が決定。 現在、翻訳家の方々による第三次投票が行われている真っ最中です。
昨年も素晴らしい翻訳ものが出版され、様々なベスト企画がある中で、この【翻訳ミステリー大賞】が異彩を放つ所以は、それが、実際に外国語の物語を日本語に翻訳する大切な部分を担う翻訳家の方々が自らの翻訳に対する考え方、経験、矜持を掛けて選ぶ専門家による選出だと云う所にあるのではないでしょうか。
また、だからこそ私たち読者は、この【翻訳ミステリー大賞】に他の賞とは違う視点でのユニークな選出を期待してしまいますよね。

この【翻訳ミステリー大賞】発足の趣旨については、翻訳ミステリー大賞シンジケートのサイトに於いて発起人の田口俊樹氏が【巻頭言】として書いていらっしゃいます。 私の下手な説明よりも、直接読んで頂きたいので、以下にその一部を転載します。

翻訳ミステリー大賞シンジケートとは?
シャーロック・ホームズ、アルセーヌ・ルパン、エルキュール・ポアロ、ミス・マープル、エラリー・クイーン、フィリップ・マーロウといった主人公が 活躍する翻訳ミステリーは、日本でも古くから紹介され、長く親しまれてきました。その伝統は今も受け継がれ、さらに多くの魅力的な主人公が新たに紹介され ています。スペンサー、ミロ・ミロドラゴヴィッチ、マット・スカダー、ハリー・ボッシュ、ジャック・フロスト、リンカーン・ライムといった名探偵、名刑事 たちです。しかし、残念ながら、日本における彼らの知名度はシャーロック・ホームズに遠く及びません。翻訳ミステリーの面白さは少しも変わっていないの に。いや、むしろ作品の質も量もより豊かになっているのに。

 そんな現状に一石を投じ、ひとりでも多くの方々に翻訳ミステリーを手に取ってもらう一助になればと思い、このたび『翻訳ミステリー大賞』を 創設しました(発起人=小鷹信光、深町眞理子、白石朗、越前敏弥、田口俊樹)。年間ベストを選ぶこの手の賞はすでにいくつもありますが、現在活躍中の翻訳 者にかぎっての投票で選ばれるところが本賞の特長です。つまり、翻訳者が自ら選ぶ翻訳大賞というわけです。(以下略)

このように、翻訳もの業界の多くの方々の熱い思いのこもった賞なのです。
この賞をより一層盛り上げるためにも、翻訳もの好きとしてはこれを放っておく事は出来ません!

豊作と云われた今年の翻訳ミステリ世界。
激戦(多分そのはず…)の中で、第一次、第二次選考に残った5作品は次の通りです。

【アンダー・ザ・ドーム(上下)】

■著者 スティーヴン・キング
■訳者 白石 朗
■出版社 文藝春秋
■価格 各¥2,762(税抜き)

【二流小説家】

■著者 デイヴィッド・ゴードン
■訳者 青木千鶴
■出版社 早川書房(ハヤカワ・ポケット・ミステリ)
■価格 ¥1,900(税抜き)

【犯罪】

■著者 フェルディナント・フォン・シーラッハ
■訳者 酒寄進一
■出版社 東京創元社
■価格 ¥1,800(税抜き)

【夜の真義を】

■著者 マイケル・コックス
■訳者 越前敏弥
■出版社 文藝春秋
■価格 ¥2,619(税抜き)

【忘れられた花園(上下)】

■著者 ケイト・モートン
■訳者 青木純子
■出版社 東京創元社
■価格 ¥1,700(税抜き)

以上、勿論、順不同。 

私が、キング命だからと云って最初に書いた訳じゃありませんよ… 単に五十音順っていうだけなんです。

まさに、どの作品も【凄い】物語ばかり… 皆様は、これらの作品をもう読みましたか? 
私は偶然(?)全ての候補作を読んでいるので、由なし事も含め5作品全てについてこのブログで一作ずつご紹介して行きたいと思います。(不定期…)

因みに、第三回【翻訳ミステリー大賞】の全ての候補作品については、翻訳ミステリー大賞シンジケートのサイトのこちらで確認することが出来ます。
興味深い資料なので、是非ご覧下さい。

あ、そうそう! 過去の受賞作品は…

★第一回 翻訳ミステリ大賞 ドン・ウィンズロウ/東江一紀「犬の力」
★第二回 翻訳ミステリ大賞 ジェラルディン・ブルックス/森嶋マリ「古書の来歴」

第一回の時に行われた授賞式&コンベンションの際はお泊まりで大変に楽しい時間を過ごしました。 第二回は3/11の震災の影響もあって、コンベンションは行われなかったものの公開トークイベントとしてUSTで公開中継されましたっけ…

こうやって、歴史は刻まれるんですね…(しみじみ)
とまれ、今年のコンベンションも楽しみです!

@unyue
@honyakmonsky 



  



 

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