カテゴリー「ジェフリー・ディーヴァー」の4件の記事

2013年2月22日

「007シリーズ」の新作はウィリアム・ボイドが!

2013年2月19日にthe guardianが伝えるところによると、「007シリーズ」の新作をウィリアム・ボイドが執筆する模様。

James Bond novel by William Boyd out in September

概要は次の通り。

英国の小説家ウィリアム・ボイドによる、新しいジェームズ・ボンドの小説が2013年9月26日に英国で出版されると、イアン・フレミングの権利継承者が発表した。

タイトルやプロットは隠されているが、イアン・フレミングの権利継承者は、ダニエル・クレイグがジェームズ・ボンドを演じた「007 スカイフォール」の流れをくむかもよ、とヒントを出している。

小説の背景は1969年。ジェームズ・ボンドは45歳。クラシックな「007シリーズ」への回帰が描かれる。

英国での出版は前述のように、2013年9月26日。イアン・フレミングのオリジナルの出版社であるジョナサン・ケイプ社から出版される。
米国及びカナダでは、2013年10月に出版される。

なお「007シリーズ」の前作はジェフリー・ディーヴァーによる「007 白紙委任状」(2011)。

イアン・フレミングが執筆した最初の「007シリーズ」作品である「カジノ・ロワイヤル」を出版したのは1953年。なんと今から60年前である。

ウィリアム・ボイドは「ファンタスティック! これは刺激的な挑戦だ!」と語っている模様。

いかがだろうか。

個人的には、「007 スカイフォール」の流れをくむ古典的な「007 シリーズ」になるかも、と言う所に関心がありますね。

The title and plot of the new book remain under wraps, but the Fleming estate gave a hint of the style and the setting to woo fans who have been wowed by Daniel Craig's film portrayal of 007 in Skyfall.

"We can reveal that this novel will see a return to the classic Bond era, featuring a 45-year-old 007 in 1969," the estate said.

日本で読めるのは、少し先になると思いますが、1969年を舞台にした45歳のボンドを読んでみたいですね。

ジェフリー・ディーヴァーの「007 白紙委任状」の際はロンドンでいろいろとイベントがあったのですが、今度もいろいろとありそうですね。
そちらも期待したいと思います。

@tkr2000
@honyakmonsky

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2013年2月 6日

吾妻ひでおジェフリー・ディーヴァーを語る

「産直あづまマガジン増刊・ぐだぐだひでお日記」より 吾妻ひでお公式ウェブサイトで通信販売されている吾妻ひでおの個人誌「産直あづまマガジン増刊・ぐだぐだひでお日記」で、吾妻ひでおがジェフリー・ディーヴァーを語っている。

この「産直あづまマガジン増刊・ぐだぐだひでお日記」は、吾妻ひでお公式ウェブサイトで公開されていた2009年7月〜10月までの自身の絵日記をまとめたもの。

漫画家・吾妻ひでおは、ご存知の方も多いと思うが、読書家としても知られている。

この絵日記でも様々な小説の感想が書かれている。

その「産直あづまマガジン増刊・ぐだぐだひでお日記」だが、同誌に掲載されているジェフリー・ディーヴァーの「スリーピング・ドール」の感想が非常に興味深いので紹介する。

2009年8月5日

ジェフリー・ディーヴァー「スリーピング・ドール」読△
ディーヴァーいつものあざといストーリー運び、ひたすら読者を驚かせるためだけのテクニックに厭きてきた。ページの残りぐあいであといくつドンデン返しがあるか想像できてしまう。

いかがだろう。

わたしはディーヴァーの熱心なファンと言う訳ではないが、吾妻ひでおのジェフリー・ディーヴァー評は、的を射ているのではないだろうか、と思う。

なお「産直あづまマガジン増刊・ぐだぐだひでお日記」は、吾妻ひでお公式ウェブサイトで通信販売されている。

個人誌通販/吾妻ひでお公式ウェブサイト

@tkr2000
@honyakmonsky

なお、2008年6月~2009年8月の絵日記は角川書店から「ぶらぶらひでお絵日記」として刊行されています。

大人の事情で「ぶらぶらひでお絵日記」からカットされた、アニメ「けいおん!」の悪口は、今回紹介した「産直あづまマガジン増刊・ぐだぐだひでお日記」に掲載されています。

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2012年11月25日

「ミステリマガジン」ミステリが読みたい!2013年版ランキング発表!!

「ミステリマガジン2013年1月号」《特集●ミステリが読みたい!》 2012年11月24日 ハヤカワ・オンラインで、「ミステリマガジン2013年1月号」《特集●ミステリが読みたい!》2013年版で、2012年のミステリ・ベスト・ランキングが公開された。

ミステリが読みたい!2013年版ランキング発表!!

ホンヤクモンスキー的には、海外篇を引用する。

1位『湿地』
  アーナルデュル・インドリダソン/柳沢由実子訳/東京創元社
2位『解錠師』
  スティーヴ・ハミルトン/越前敏弥訳/ハヤカワ・ミステリ
3位『占領都市 TOKYO YEAR ZERO II 』
  デイヴィッド・ピース/酒井武志訳/文藝春秋
4位『特捜部Q―Pからのメッセージ―』
  ユッシ・エーズラ・オールスン/吉田薫、福原美穂子訳/ハヤカワ・ミステリ
5位『鷲たちの盟約』(上下)
  アラン・グレン/佐々田雅子訳/新潮文庫
6位『追撃の森』
  ジェフリー・ディーヴァー/土屋晃訳/文春文庫
7位『無罪  INNOCENT』
  スコット・トゥロー/二宮磬訳/文藝春秋
8位『真鍮の評決 リンカーン弁護士』(上下)
  マイクル・コナリー/古沢嘉通訳/講談社文庫
9位『ローラ・フェイとの最後の会話』
  トマス・H・クック/村松潔訳/ハヤカワ・ミステリ
10位『罪悪』
  フェルディナント・フォン・シーラッハ/酒寄進一訳/東京創元社

いかがでしょう。

世は、週刊文春臨時増刊「東西ミステリーベスト100」の話題でいっぱいですが、今年もそろそろいろんなベスト10が発表になる時期になってきたんですかね。

@tkr2000
@honyakmonsky

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2012年10月12日

貫井徳郎の「後悔と真実の色」はジェフリー・ディーヴァーの影響を!?

貫井徳郎のツイート 貫井徳郎のツイートによると、2012年10月に幻冬社により文庫化された「後悔と真実の色」はジェフリー・ディーヴァーの影響を受けている模様。

「後悔と真実の色」
著者:貫井徳郎
出版社:幻冬社(幻冬社文庫)
内容:"悪"を秘めた女は駆除する――。若い女性を殺し、人差し指を切り取る「指蒐集家」が社会を震撼させていた。捜査一課のエース西條輝司は、捜査に没頭するあまり一線を越え、窮地に立たされる。これは罠なのか? 男たちの嫉妬と裏切りが、殺人鬼を駆り立てる。挑発する犯人と刑事の執念。熾烈な攻防は驚愕の結末へ。第23回(2010)山本周五郎賞受賞作。

それでは、冒頭で紹介した、気になるツイートを引用してみましょう。

貫井徳郎 @tokuro_nukui

『後悔と真実の色』文庫発売記念に、裏話をひとつ。主人公の西條が冒頭で読んでいるペーパーバックはこれ。(画像)

グアム空港で買ったけど読まずに置いてあるうちに邦訳が出ちゃった、というのは実話です。

つまり冒頭で、今回の話はディーヴァーですよと宣言していたつもりでした。実際には、あんまりディーヴァーに似てないけど。古典的な本格ミステリーを現代風にリファインする、というところだけが共通点ですね。

だからこの年の「本格ミステリベスト10」にランクインしたのは嬉しかった。理解してくれる人はいるんだな、と。

本格ミステリーの読者って、せいぜい4000人くらいだろうというのがぼくの見積もり。でもぼくは幸いにも、それよりずっと多くの人に読んでいただいているのだけど、大半の人は本格に対する知識も理解もない(別にそれが悪いわけではない)。

ただ、作者は本格として書いているつもりなのにそうは読まれず、「犯人が簡単にわかる」と言われるのには参った。いや、登場人物の誰かが犯人なんだから、当てずっぽうでもそりゃあ当たることはあるよ。「なぜその人が犯人なのか」を考えるのがミステリーなのに。

『微笑む人』でもそうだけど、ぼくは本来ニッチなネタを扱うタイプの小説家なのに、ありがたいことにマスに読まれるので、そのギャップに戸惑われることが多々ある。だからといってマス向けの話を書く気はないので、これはもうぼくの個性を理解してもらうしかないのだよな。

最近の『微笑む人』の感想と、『後悔と真実の色』を出したときの反応には共通の根っこがあると思ったので、こんなことを考えてみました。

因みに冒頭のツイートで紹介されたのはジェフリー・ディーヴァーの短篇集「Twisted」
同書の翻訳は文藝春秋社より「クリスマス・プレゼント」と言う邦題で刊行されている。

さて、この貫井徳郎の一連のツイートで個人的に興味深いと思ったのは次の点。

「後悔と真実の色」はジェフリー・ディーヴァーをやろうとした作品であり、そのコンセプトは、古典的な本格ミステリーを現代風にリファインする、と言う事。

・貫井徳郎は本格ミステリーの国内の読者は4,000名程度だと考えている。

・本格ミステリーと言うサブジャンルを理解していない読者が多い。

・貫井徳郎は本格ミステリーを書いているつもりである。

・貫井徳郎が本格ミステリーを書く上で重要だと考えているのは、誰が(フーダニット/Who (had) done it)、ではなく何故(ホワイダニット/Why (had) done it)である。

ミステリー作家にも、やはりいろいろな悩み事があるようですね。

ところで余談ですが、映画業界では一般的に、3,000部〜5,000部の限定版を出せば、国内でその作品を欲しがっている人のほぼ全員に行き渡ると言われているようです。

つまりコアなユーザー数は3,000〜5,000名だと言う事でしょう。

そう考えた場合、出版業界も大体同じような規模のマーケットだと考える事が出来ますね。

(敬称略)

@tkr2000
@honyakmonsky

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