ウィリアム・ギブスンの「記憶屋ジョニィ」がテレビシリーズに!?
2013年4月23日にBeyond Hollywood.comが伝えるところによると、ウィリアム・ギブスンの短篇小説「記憶屋ジョニィ」("Johnny Mnemonic")の映画化作品「JM」(1995)がテレビシリーズ化される可能性が出てきた模様。
Keanu Reeves’ Johnny Mnemonic Headed to TV as an Ongoing TV Series
基本的には、ウィリアム・ギブスンの短篇小説「記憶屋ジョニィ」("Johnny Mnemonic")を基にギブスン自身が脚本を書いた「JM」(1995)を基にテレビシリーズを制作する企画である模様。
「記憶屋ジョニィ」(「JM」)は、ネットワークに晒す事が出来ないような危険な機密情報を脳内に埋め込んだ記憶素子に記憶し、その機密情報を運ぶ《記憶屋ジョニィ》を主人公とした物語。
因みに「JM」の設定では、ジョニィの記憶容量は通常は80GBだが、圧縮ソフトを脳内に常駐させる事により最大160GBまでの情報を記憶する事が出来る。しかし、時間内にその情報を脳内から取り出さないと脳が破壊されてしまう、と言う設定。
映画「JM」はウィリアム・ギブスンが自ら脚本を書いたと言う事もあり、また日本国内では北野武が比較的大きな役で出演していたと言う事もあり、大きな広告戦略がとられ、わたしは大きな期待を抱いて劇場に向かったのだが、結果的にはちょっと残念な気持ちで劇場を後にした記憶がある。
また、"Johnny Mnemonic"と言えば、先日のエントリー『「PSYCHO-PASSサイコパス」×ハヤカワ文庫「紙の本を読みなよ」フェア』でお知らせした「PSYCHO-PASSサイコパス」でも、第3話だったかな、暴走するロボットのプログラムディスクに"Johnny Mnemonic"と書いてあったりしたのを思い出す。
この「JM」が制作された1995年から、テレビシリーズが企画されている2013年現在まで、ITやネットワークの様相はもとより様々な記録メディアの容量も一変しているわけで、個人的にはジョニィの記憶容量がどのくらいになっているのかが非常に楽しみである。
なお、「記憶屋ジョニィ」は短篇集「クローム襲撃」に収録されている。
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