第四回翻訳ミステリー大賞決定!
2013年4月13日に東京都文京区《鳳明館森川別館》で開催された『第四回翻訳ミステリー大賞授賞式&コンベンション』で、《第四回翻訳ミステリー大賞》が決定した。
受賞作は、スコット・トゥローの「無罪 INNOCENT」。
「無罪 INNOCENT」
著者:スコット・トゥロー
訳者:二宮磬
出版社:文藝春秋
内容紹介:かつて検事補殺しの裁判で無罪を勝ち取り、今や判事の座に昇りつめたラスティ・サビッチ。
彼の妻バーバラが変死した、遺体の発見から通報までに空白の一日があったことに疑惑を抱いた検事局の調べで、サビッチに愛人がいたという事実が浮かび上がった。
次々に状況証拠が積みあがる中、かつてサビッチの裁判で屈辱的な敗北を喫した地方検事トミー・モルトは、ついにサビッチを妻殺しで訴追することを決意した。
そして因縁の法廷が幕を開ける。サビッチは妻を殺したのか、遺体発見後の空白の時間は何を意味するのか、彼は何を隠しているのか? 嘘と真実と駆け引きが白熱する。
そして衝撃の真実はすべてが終わったあとに明かされる。それはあまりに悲しく痛ましく、人間の愛と憎悪を描き出す―歴史的名作『推定無罪』続編の名に恥じぬ重厚なる傑作。
ところで、《翻訳ミステリー大賞》とは何ぞや、と言う話なのだが、同賞は《翻訳ミステリー大賞シンジケート》が主催する、翻訳文学を対象にした文学賞で、翻訳家の投票により受賞作が決定する。
2009年度に設立された同賞は、2012年度に第四回を迎え、2013年4月に授賞式が開催された。
《第四回翻訳ミステリー大賞》は、第一次投票作品83作品(投票者52名)から、2012年12月開催の予選委員会によって、最終候補作6作品を選出し、今回の第二次投票(投票数60票)により決定、発表された。
有効投票数60票の内訳は次の通り。
『無罪 INNOCENT』:16票
『毒の目覚め』:11票
『解錠師』:11票
『深い疵』:10票
『罪悪』:7票
『湿地』:5票
第四回翻訳ミステリー大賞を受賞した「無罪 INNOCENT」の翻訳家:二宮磬氏。
余談ですが、わたしは例によって『第四回翻訳ミステリー大賞授賞式&コンベンション』に参加しまして、いろいろなイベントに参加しました。
その辺のお話は後日。
関連エントリー
『第四回翻訳ミステリー大賞一次投票結果全公開!』 2013/01/04
『第四回翻訳ミステリー大賞最終候補作決定!』 2012/12/22
『第三回翻訳ミステリー大賞決定!』 2012/04/15
『「第三回翻訳ミステリー大賞授賞式&コンベンション」のお知らせ』 2012/03/12
『第三回 翻訳ミステリー大賞候補作/「二流小説家」』 2012/02/21
『第三回 翻訳ミステリー大賞候補作/「犯罪」』 2012/02/19
『第三回 翻訳ミステリー大賞候補作/「夜の真義を」』 2012/02/16
『第三回 翻訳ミステリー大賞候補作/「忘れられた花園」』 2012/02/15
『さあ、今のうちに【 第三回翻訳ミステリー大賞】の候補作を読もう!』 2012/02/12
| 固定リンク
| コメント (0)
| トラックバック (0)
最近のコメント