さて、今日は全ての事象は翻訳小説の影響を受けている、と言うホンヤクモンスキーの妄想的エントリー。
今日、俎上に乗せるのは、サム・ライミ監督作品「死霊のはらわたII」 。
サム・ライミと言えば、最近では「スパイダーマン」シリーズで超有名、押しも押されもせぬ映画監督なのだが、その映画作家としてのキャリアは、マニアックな映画ファンからカルト的な人気を誇っている「死霊のはらわた」シリーズでスタートしている。
今日はその「死霊のはらわた」のセルフリメイク的な続編「死霊のはらわたII」に関する余談。
「死霊のはらわたII」
監督・脚本:サム・ライミ
出演:ブルース・キャンベル(アッシュ)、デニス・ビクスラー(リンダ)、ジョン・ピークス(ノウビー教授)、サラ・ベリー(アニー)、リチャード・ドメイヤー(エド)
あらすじ:アッシュ(ブルース・キャンベル)とリンダ(デニス・ビクスラー)の2人はある森の廃屋を通りかかり、「死者の書/ネクロノミコン」とテープレコーダーを見つける。そのテープを再生すると突然リンダが死霊にとりつかれアッシュに襲いかかった。その頃、その「死者の書/ネクロノミコン」を掘り出したノウビー教授(ジョン・ピークス)の娘アニー(サラ・ベリー)も、ボーイフレンドのエド(リチャード・ドメイヤー)と小屋にやってきた。テープに残された教授の声によると・・・・。
さて、それでは今日の本題、「死霊のはらわたII」のどのあたりがアーネスト・ヘミングウェイの影響を受けているのか、と言うお話。
アッシュの右手は死霊にとりつかれてしまう。
死霊にとりつかれたアッシュの右手は、その辺にある皿や食器を手当たり次第、アッシュの頭に叩き付ける。
アッシュの右手はアッシュの頭を掴み、アッシュを振り回し、叩き付け、ぶん投げてしまう。
ぶん投げられて意識を失ったアッシュは、アッシュの右手に引きずられてしまう。右手は床に落ちているクレーバーで殺そうとする。
アッシュの右手がクレーバーを掴もうとした瞬間、アッシュはナイフで右手を床に釘付けにする。
アッシュは床に釘付けにした右手をチェーンソーで切り落とす。
切り落とされたアッシュの右手はまだピクピクと動いている。
アッシュはゴミ箱を右手に被せ、右手をゴミ箱の中に閉じ込める。
ゴミ箱が動かないように、重しとして乗せた本の一番上にあるのはアーネスト・ヘミングウェイの「武器よさらば」("A Farewell to Arms")。
右手を懐かしむアッシュ。
いかがでしょう。
ジョークの解説はしませんが、ゴミ箱にのっけた本が「武器よさらば」("A Farewell to Arms")ってところが面白いですよね。
ところでこの「死霊のはらわたII」 は、ゲロゲロでグログロのスプラッタ・ムービーなので、観客を選ぶとは思いますが、作品自体は大傑作なので、関心がある方は是非。
因みにその続編の「 死霊のはらわたIII キャプテン・スーパーマーケット」も大傑作でございます。こちらも是非。ブルース・キャンベル大活躍でございます。
@tkr2000
@honyakmonsky
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