2012年12月31日にシネマトゥデイが伝えるところによると、ポール・トーマス・アンダーソンがトマス・ピンチョンの「LAヴァイス」を映画化する可能性が出てきた模様。
ポール・トーマス・アンダーソン監督がトマス・ピンチョンの小説「LAヴァイス」の映画化作品を来年撮影!
[シネマトゥデイ映画ニュース] 映画『ブギーナイツ』や『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』などでおなじみのポール・トーマス・アンダーソン監督が、作家トマス・ピンチョンの小説「LAヴァイス」の映画化作品の撮影を、来年に開始することがThe New York Timesで伝えられた。
トマス・ピンチョンの原作「LAヴァイス」(英題「Inherent Vice」)は、70年代のカリフォルニアを舞台にマリファナ中毒の私立探偵ドックは、かつての恋人シャスタから依頼を受けたが、自分の記憶さえ定かではないドックは、徐々に秘密組織“黄金の牙”の活動を知り、さらに都市開発にかかわる陰謀に巻き込まれていくという設定だ。
アンダーソン監督は、2010年にこの原作の映画化の契約を結んだが、その後ホアキン・フェニックス主演の映画『ザ・マスター』を先に撮影していた。
現在アンダーソン監督は、原作「LAヴァイス」の脚色をほとんど済ませたようで、2013年には撮影に入ると同紙に明かしている。主演は、2011年の時点ではロバート・ダウニー・Jrが候補に挙がっていたが、今回のインタビューでその件に関しては触れていないため、彼が主役を演じるかは定かではない。
アンダーソン監督は90年代後半に3本の映画を製作したが、映画『パンチドランク・ラブ』以降、10年間で『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』、『ザ・マスター』のわずか2作と、時間を掛けて製作していた。だが次回作は、予想よりも早く公開できることになりそうで、早くも楽しみだ。 (細木信宏/Nobuhiro Hosoki)
因みにニュースソースはここ。
A Director Continues His Quest
折角なので、該当部分を引用します。
His next project, which will take him into another chapter of the century, the late ’60s and early ’70s, is an adaptation of “Inherent Vice,” the 2009 novel by Thomas Pynchon. The book is a stoner private-eye saga, and Mr. Anderson has found an invaluable “research bible,” he said, in the underground comic strip the Fabulous Furry Freak Brothers.
This is the first authorized adaptation of a Pynchon work, which suggests that Mr. Pynchon, famously reclusive, is cooperating in some fashion. But Mr. Anderson, a fan of that author since his teenage years, declined to speak on the record about him and seemed loath even to utter his name. “I would get dangerously close to betraying trust,” he said.
上手く行けばですが、「LAヴァイス」がトマス・ピンチョン作品初の映像化作品になるようですね。
「LAヴァイス」
著者:トマス・ピンチョン
訳者:栩木玲子、佐藤良明
出版社:新潮社
あらすじ:後頭部に強烈な一撃。目覚めればすぐそこに死体が――おいおいオレが逮捕なの? サーフ・ミュージックが鳴り響くなか、ロスのビーチをラリッ放し私立探偵ドックがゆく。かつて愛した女の面影を追ううちに、土地とドラッグ、洗脳と国家権力が織りなす闇は……。
@tkr2000
@honyakmonsky
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