チャペックの「R.U.R.」が西田シャトナーにより舞台化
2014年2月1日(土)、2日(日)の2日間、鳥取県鳥取市《鳥の劇場》で、カレル・チャペックの戯曲「R.U.R.」を西田シャトナーが翻訳・演出した舞台「R.U.R. ロボット」が上演される。
《鳥の劇場》とは公式サイトによると、
鳥の劇場は、鳥取県鳥取市鹿野町の廃校になった小学校と幼稚園を劇場に変えて、2006年から演劇活動をしています。鳥の劇場という名前は、劇団名でもあり場の名前でもあります。劇場がただ演劇を愛好する人だけの場ではなくて、広く地域のみなさんに必要だと思ってもらえる場となることが、私たちの目標です。演劇創作を中心にすえて、国内・海外の優れた舞台作品の招聘、舞台芸術家との交流、他芸術ジャンルとの交流、教育普及活動などを行い、地域の発展に少しでも貢献したいと考えています。チケットの売上、サポ-タ-の方のご寄付、各種助成金、地元の方のご協力などにより活動が支えられています。
とのこと。
今回の「R.U.R.」の舞台化は、鳥の劇場が、鳥取の鳥の劇場で作品作りをしたい演出家を全国から公募し、その選考の結果、西田シャトナーが選出された。
これについて西田シャトナーはこう語っている。
「鳥取の鳥の劇場で作品作りをしたい演出家」に、幸運にも私は選出され、世界の終焉と始まりを描いた古典戯曲「R.U.R.」を芝居にする機会をいただくことになりました。今から94年前、世界で初めて「ロボット」という言葉を生み出し、新しい文学の扉を開いた作品です。ベンチャー企業の若者たちが、自分たちの商品で世界を変えようとして、恋と友情の日々を生き、やがて挫折をしてゆく。そんな姿が、人類滅亡の物語とともに描かれています。「鳥の劇場」という、空と大地の間に建ち、夢の蒸気を立ちのぼらせている劇場で、この作品をお見せします。ご期待ください。
西田シャトナー
ここで西田シャトナーは、カレル・チャペックの「R.U.R.」の物語を、『ベンチャー企業の若者たちが、自分たちの商品で世界を変えようとしている』ととらえている点が素晴らしい。そこにはおそらくだがスティーブ・ジョブズの生涯が念頭に置かれているのではないか、と思えてならない。
「R.U.R. ロボット」
作:カレル・チャペック
翻訳・演出:西田シャトナー
出演:保村大和、鳥の劇場
日程:2014年2月1日(土)、2日(日) 14:00開演
会場:鳥の劇場(鳥取県鳥取市鹿野町)
チケット:大人2,000円、中高生500円、小学生以下無料あらすじ:孤島にあるロッサム・ユニバーサル・ロボッツ社。そこでは労働用ロボットが大量生産されている。人間は自ら働くことを止め、すべての仕事をロボットが行うようになっていく。やがて全世界でロボットの反乱が起こり、たった一人を残して人間はみな殺されてしまう。同時にロボット製造法も失われ、自らの製造法を知らないロボットたちは、滅亡の危機に瀕する
個人的には是非観劇したいのだが、いかんせん日程の調整がつかない。
《鳥の劇団》の趣旨を考えると「R.U.R. ロボット」の東京公演を期待する訳にもいかない。
どうやら東京からだと日帰りでも行けそうなのだが。
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