ジョン・ル・カレ

2012年2月16日

「裏切りのサーカス」公式サイト更新!

先日のエントリー【「裏切りのサーカス」公式サイトオープン!】で紹介した映画「裏切りのサーカス」の公式サイトが更新された。

「裏切りのサーカス」公式サイト

スクリーンショット:映画「裏切りのサーカス」公式サイト

トップページで予告編が観られるようになり、先日指摘した、

原作:「ティンカー・テイラー・ソルジャー・スパイ」ジョン・ル・カレ著(ハヤカワ文庫刊)

は、

原作:「ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ」ジョン・ル・カレ著(ハヤカワ文庫刊)

に訂正された。

でも、その前に、

監督:トーマス・アレフレッドソン『ぼりのエリ200歳の少女』

っていったい!?

と思って、以前とったスクリーンショットを確認してみたら、最初から『ぼりのエリ200歳の少女』になってた。

正解は「ぼくのエリ200歳の少女」ね。

念の為。



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2012年2月11日

フィリップ・シーモア・ホフマン、ル・カレ原作スリラーに出演!

2012年2月10日に映画.comが伝えるところによると、フィリップ・シーモア・ホフマンがジョン・ル・カレ「A Most Wanted Man」の映画化作品の主演を務める模様。

フィリップ・シーモア・ホフマン、ル・カレ原作スリラーに出演

「A Most Wanted Man」
写真左より、「A Most Wanted Man」UK版、フィリップ・シーモア・ホフマン、アントン・コービン。

記録のため全文を引用する。

[映画.com ニュース] スパイ小説の大家ジョン・ル・カレの2008年の長編小説「A Most Wanted Man」(日本語版未訳)が映画化され、オスカー俳優フィリップ・シーモア・ホフマンが出演することがわかった。

原作の舞台は独ハンブルク。半死の状態でドイツに密入国し、同市内のイスラム人コミュニティに現れたチェチェンとロシアのハーフの青年を主人公に、人権派の女弁護士やドイツの諜報機関との関係、対テロ戦争の裏側などが描かれる。ホフマンは諜報機関のチーフを演じる。

映画版のメガホンをとるのは、オランダ出身のアントン・コービン監督(「ラスト・ターゲット」「コントロール」)。「復讐捜査線」の脚本家アンドリュー・ボベルが脚色にあたった。

なお、ル・カレの小説「ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ」を映画化した最新作、トーマス・アルフレッドソン監督、ゲイリー・オールドマン主演の「裏切りのサーカス」は、4月21日から日本公開される。
(映画.com速報)

「A Most Wanted Man」
監督:アントン・コービン
脚本:アンドリュー・ボベル
原作:ジョン・ル・カレ 「A Most Wanted Man」(日本語版未訳)
出演:フィリップ・シーモア・ホフマン

て言うか、「A Most Wanted Man」(日本語版未訳)ってどうゆうことよ!

で、軽く調べたら、2008年発表の「A Most Wanted Man」と2010年発表の「Our Kind Of Traitor」が未訳らしい。

2010年の「Our Kind Of Traitor」が未訳なのは、まあ時間的に仕方がないとしても、2008年の「A Most Wanted Man」が未訳なのは一体なぜ?

う〜ん。
ジョン・ル・カレのクラスでさえ未訳の作品があったり、多くの作品が絶版(版元在庫なし、店頭在庫のみ)になっている、と言う状況は恐ろしいですな。

まあ、映画「裏切りのサーカス」の公開と同時期に、ジョン・ル・カレの翻訳がいろいろと再版されるとは思いますが、ジョン・ル・カレで、こんな状況だとは、やはり翻訳を取り巻く状況は、本当に恐ろしいものがありますね。

因みにニュースソースはおそらくここ。

Phillip Seymour Hoffman In Talks For Anton Corbijn’s A Most Wanted Man


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2012年1月29日

「裏切りのサーカス」公式サイトオープン!

スクリーンショット:映画「裏切りのサーカス」公式サイト
映画「裏切りのサーカス」の公式サイトがオープンした。

映画「裏切りのサーカス」公式サイト

本作「裏切りのサーカス」は、ジョン・ル・カレのスパイ小説「ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ」の映画化作品で、映画の原題は「Tinker Tailor Soldier Spy」、原作小説の原題は「Tinker, Tailor, Soldier, Spy」である。

そのような状況下において、映画の邦題が 「ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ」ではなく「裏切りのサーカス」になることが公表されるとすぐにWEB上ではその邦題について賛否両論の議論が交わされた。

その論旨としては、原作を知らないであろう観客に対し「裏切りのサーカス」、つまり「サーカス」と言う言葉から派生するミスデレクションを問題視する声が多かった。

因みにこの「サーカス」とは、動物を使った芸や人間の曲芸などを見せる「サーカス」の意味ではなく、英国諜報部の通称である。これは英国諜報部の所在地がケンブリッジ・サーカスだったことに由来する。

これは、CIA本部を通称「ラングレー」と呼ぶのと同じようなものである。

ところで、冒頭で紹介した、映画「裏切りのサーカス」公式サイトをよくよく見ていくと、次のような表記がある。

原作:「ティンカー・テイラー・ソルジャー・スパイ」ジョン・ル・カレ著(ハヤカワ文庫刊)

ここで考えなければならないのは、ハヤカワ文庫NVの「ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ」は、現在絶版状態(版元在庫なし、店頭在庫のみ)であるらしいこと。

そんな状況において映画が公開された場合、原作を絶版状態のままにしておくことは一般的に考えられず、おそらくだが、映画「裏切りのサーカス」の公開と同時期に「ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ」の映画タイアップ版が出版されるのではないか、と思われていた。

そして、その映画タイアップ版のタイトルが「ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ」のまま再版されるのか、それとも「裏切りのサーカス」と言うタイトルに改題されて出版されるのかが、注目されていた。

公式サイトにある「ティンカー・テイラー・ソルジャー・スパイ」と言う表記はおそらく「ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ」の単純な誤りだと思うが、もしこの表記が正しければ、おそらくは「裏切りのサーカス」ではなく「ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ」と言うタイトルで映画タイアップ版が出版されるのだろう、と推測することができる。

はたしてどうなるのか、見守って行きたいと思う。


因みにわたしの「ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ」はこんな表紙ね。
「ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ」

以下、2012年2月4日追記。

2012年4月21日に日本公開される映画「裏切りのサーカス」の原作「ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ」の新訳が早川書房から出版される事が、早川書房公式アカウント(@Hayakawashobo)によってアナウンスされた。

曰く、

映画「裏切りのサーカス」原作のジョン・ル・カレ「ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ」、名翻訳家・村上博基さんによる新訳版が3月下旬に刊行予定です。刊行が近づいたらハヤカワ・オンラインやメールマガジン等でもお知らせしますので、もう少しお待ちくださいね。

とのこと。

「ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ」
■著者:ジョン・ル・カレ
■翻訳:村上博基

■出版:早川書房(ハヤカワ文庫)

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