《アルジェリア人質拘束事件》の不思議
わたしは最近、いろいろなところで《アルジェリア人質拘束事件》について、周りの人に尋ねている。
「人質を殺したのは誰だと思う?」
答の多くは「テロリストでしょ」。
どうやら多くの人々は、テロリストが人質を殺したと思っているようだ。
しかしわたしにはそうは思えない。
もちろん事件のきっかけを作ったのはテロリストなんだろうが、実際に人質が亡くなる原因となったのは、アルジェリア軍の特殊部隊であり、その人質奪還作戦の巻添えで人質が亡くなったのではないたろうか。
また、わが国、日本国首相の「人命優先」発言も興味深い。
もしかして安倍首相はテロ組織と取引でもするつもりだったのだろうか。
そのあたりを考えながら、こちらの映像を見ていただきたい。
青山繁晴 Podcast そこまで言うか 2013/01/24
多くの人々が死傷している事件とフィクションを並べて考えるのは抵抗があるが、この事件から想起されるのは、アーサー・ヘイリーの「ニュースキャスター」である。
アーサー・ヘイリーはイギリスの作家で、緻密な取材に基づく、様々な業界の内幕を活写した作品群で知られている。
この「ニュースキャスター」で描かれているのは、米国の国民的ニュースキャスターの家族が南米のテロリストに誘拐される物語なのだが、その裏で描かれているのは、テロ組織の資金を得るために要人を誘拐するプロフェッショナル集団の存在である。
《福島第一原子力発電所事故》についても、周りの人々と感じ方が違っていて不思議に思ったのだが、普段から映画や小説で描かれる社会派なフィクションに接している人々は、社会情勢や世界で起きるさまざまな事件について、真相に近い推測をすることができるのかも知れない。
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