ラナ・ウォシャウスキー

2013年3月17日

「マトリックス」のバレットタイムの元ネタはタツノコアニメですか!?

2013年3月15日に日本国内で公開された「クラウド アトラス」の共同監督であるウォシャウスキー姉弟(ラナ・ウォシャウスキー、アンディ・ウォシャウスキー)は、おそらく「マトリックス」(1999)の監督として知られていると思うし、「マトリックス」と言えば、みなさんあの《バレットタイム(Bullet-time)》の映像を思い出す事だろう。

Bullet time

「マトリックス」では複数の《バレットタイム》技術を使用したカットが使われているが、これは「マトリックス」で一番有名だと思われる《バレットタイム》技術を使用したカット。

公式には、《バレットタイム》技術を開発したジョン・ゲイターは大友克洋の「AKIRA」(1988)とミシェル・ゴンドリーが制作したローリング・ストーンズのPV「Like a Rolling Stone」(1995)がイメージの源になっていると公言しているようである。

「Like a Rolling Stone」(「ライク・ア・ローリング・ストーン」)/ローリング・ストーンズ

しかし、ウォシャウスキー姉弟(当時はウォシャウスキー兄弟)の「スピード・レーサー」(2008)が公開されると、その《バレットタイム》の元ネタが揺らいでくる。

と言うのも、ウォシャウスキー兄弟(当時)が愛した「スピード・レーサー」の原作であるタツノコプロのアニメーション作品「マッハGoGoGo」(1967-1968)のオープニングに既に《バレットタイム》が登場しているのだ。

「マッハGoGoGo」オープニング

いかがだろう。
「マッハGoGoGo」のオープニングのラストのカットは《バレットタイム》そのものだと言えよう。

と言うのも、「スピード・レーサー」は、驚く程「マッハGoGoGo」への愛情に満ちている作品なのだ。


| | コメント (0) | トラックバック (0)

その他のカテゴリー

Ingress日記 J・D・サリンジャー P・G・ウッドハウス P・K・ディック お宝 アイザック・アシモフ アルフォンソ・キュアロン アンディ・ウォシャウスキー アントニー・バークリー アントニー・バージェス アーサー・ヘイリー ウィリアム・ルーサー・ピアース クリストファー・ロイド コンサート コーマック・マッカーシー サイン サルマン・ラシュディ ザック・スナイダー ジェフ・ニコルスン ジェームズ・キャメロン ジャック・フットレル ジョセフ・コンラッド ジョン・ファウルズ ジョン・ル・カレ スティーヴン・キング デイヴィッド・ミッチェル トニー・スコット トム・ロブ・スミス ニーチェ ハリイ・ケメルマン ハリエット・ピーチャー・ストウ ブレット・ラトナー ポール・ヴァーホーヴェン マット・グレイニング ラナ・ウォシャウスキー リチャード・マシスン リドリー・スコット レイモンド・チャンドラー レン・ワイズマン 伊藤計劃 円城塔 国内SF 国内アニメ 国内コミック 国内ニュース 国内ミステリー 国内出版物 大森望 宮崎駿 島田荘司 徒然雑草 映画 東川篤哉 森絵都 水生大海 法坂一広 海外SF 海外アニメ 海外ニュース 海外ミステリー 相場英雄 米澤穂信 翻訳ミステリー大賞シンジケート 舞台 読書 貫井徳郎 黒澤明