「マトリックス」のバレットタイムの元ネタはタツノコアニメですか!?
2013年3月15日に日本国内で公開された「クラウド アトラス」の共同監督であるウォシャウスキー姉弟(ラナ・ウォシャウスキー、アンディ・ウォシャウスキー)は、おそらく「マトリックス」(1999)の監督として知られていると思うし、「マトリックス」と言えば、みなさんあの《バレットタイム(Bullet-time)》の映像を思い出す事だろう。
「マトリックス」では複数の《バレットタイム》技術を使用したカットが使われているが、これは「マトリックス」で一番有名だと思われる《バレットタイム》技術を使用したカット。
公式には、《バレットタイム》技術を開発したジョン・ゲイターは大友克洋の「AKIRA」(1988)とミシェル・ゴンドリーが制作したローリング・ストーンズのPV「Like a Rolling Stone」(1995)がイメージの源になっていると公言しているようである。
「Like a Rolling Stone」(「ライク・ア・ローリング・ストーン」)/ローリング・ストーンズ
しかし、ウォシャウスキー姉弟(当時はウォシャウスキー兄弟)の「スピード・レーサー」(2008)が公開されると、その《バレットタイム》の元ネタが揺らいでくる。
と言うのも、ウォシャウスキー兄弟(当時)が愛した「スピード・レーサー」の原作であるタツノコプロのアニメーション作品「マッハGoGoGo」(1967-1968)のオープニングに既に《バレットタイム》が登場しているのだ。
いかがだろう。
「マッハGoGoGo」のオープニングのラストのカットは《バレットタイム》そのものだと言えよう。
と言うのも、「スピード・レーサー」は、驚く程「マッハGoGoGo」への愛情に満ちている作品なのだ。
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